2025.08.31

元NBA選手がFAの状況が続くラスを語る「なんでこんなに時間がかかるのか分からない」

今季の所属先が決まっていないウェストブルック[写真]=Getty Images
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 NBAの2025-26レギュラーシーズンは開幕まで2カ月を切り、約1カ月後にはトレーニングキャンプが始まる。現在「FIBAユーロバスケット2025」へ出場している現役選手も多数いるのだが、FA(フリーエージェント)市場は停滞している。

 今夏プレーヤーオプションとなっていた今シーズンの契約を破棄し、制限なしFAになったラッセル・ウェストブルックは、現時点で所属先が決まっていない。

 36歳のポイントガード(193センチ90キロ)は、昨シーズンをデンバー・ナゲッツでプレー。ニコラ・ヨキッチジャマール・マレーアーロン・ゴードンらを擁するチームで主力が欠場した際には先発にも入り、計75試合の出場で平均27.9分13.3得点4.9リバウンド6.1アシスト1.4スティールをマーク。

 2017年のMVPで、キャリア17年目となった昨シーズンには最優秀シックスマン賞の投票で7位のポイントを獲得したベテランは、レギュラーシーズン通算1237試合でキャリア平均21.2得点7.0リバウンド8.0アシスト1.6スティールを誇り、トリプルダブル数ではNBA歴代トップの203回を誇るレジェンド。

 今オフはサクラメント・キングスが移籍先候補として挙がるも契約には至っていない。これまで、キングスがマリーク・モンクをトレードしてウェストブルックを補強と報じられるも、先日NBAインサイダーのマーク・スタイン記者はモンクのトレードはないだろうと報道。依然としてウェストブルック獲得に関心ありとしているものの、現状では今シーズンにこの男がどのチームのユニフォームを着用するのかは不透明と言っていい。

 そうした中、元NBAプレーヤーで何度も対戦してきたパトリック・ベバリーが、自身のポッドキャスト番組『Pat Bev Pod』を更新。8月29日に公式Xアカウントへ投稿された映像で、ベバリーはこう話していた。

「なんでこんなに時間がかかるのか分からないね。ここだけの話、ラスがまだ契約できていないのはちょっと失礼だろ。彼は(ナゲッツで)これまでとは異なるストーリーを書き換えているじゃないか。ヨキッチに聞いてみるといい。彼らは彼とのプレーが大好きなんだ。アーロン・ゴードンに聞いたら、彼とのプレーが大好きだと言うだろう。彼がまだピックアップされていないことが俺にはショックだ」

 NBAにおいて、ポイントガード(PG)は激戦区と言っていいポジションで、各チームに先発級の選手がいて、複数擁しているチームもあるほど人材が豊富。フロントが若手の成長に期待するなどチーム状況もあるだろうが、ウェストブルックの去就はやはり気になるところだ。

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