2025.08.02
今夏のFA(フリーエージェント)戦線で、かつて6シーズン所属したロサンゼルス・クリッパーズへ復帰したクリス・ポールは、ポイントガード(PG)としてNBA史上初のキャリア20シーズン目を終えたレジェンド。
昨シーズンはサンアントニオ・スパーズでプレーし、82試合へフル出場して平均28.0分8.8得点3.6リバウンド7.4アシスト1.3スティールを記録。5月に40歳を迎えた大ベテランは、レギュラーシーズン通算1万2499アシストと2717スティールでいずれもNBA歴代2位にランクイン。
これまでオールスターに12度、オールNBAチームに11度、オールディフェンシブチームに9度も名を連ねた男は、75周年記念チームにも選ばれており、引退後のバスケットボール殿堂入りが確実視されている。

サンズ時代の2021年にポールはファイナルへ進出した[写真]=Getty Images
優勝経験こそないものの、ポールはNBA歴代有数のPGの1人と言える実績を残してきたのだが、『ESPN』でアナリストを務めるケンドリック・パーキンス(元ボストン・セルティックスほか)は、7月29日(現地時間28日)に公開されたポッドキャスト番組“Road Trippin’ Show”へリモート出演した際、ポールについて厳しい意見を口にしていた。
「CP3(ポールの愛称)は歴代トップ15に入るポイントガードだが、私の中ではトップ10入りしていない。ラッセル・ウェストブルック(現無所属)より上位にランク付けできない」
「CP3は多くのことをこなせるし、(これまでに所属してきた)フランチャイズを変えてきたし、数多くの試合で勝ってきた。それは間違いない。そのことを彼から奪ったりはしない」
さらにパーキンスは「ランキングをしていくにあたって、彼らが残してきた記録と、(アウォードなどの)受賞歴をチェックする必要がある。私が言う受賞歴は、優勝経験とMVPだ。CP3にはMVPの受賞経験がない」と語っていた。
パーキンスがセレクトしたNBA歴代トップ10ポイントガードのリストは、アービン“マジック”ジョンソン(元ロサンゼルス・レイカーズ)、ステフィン・カリー(ゴールデンステイト・ウォリアーズ)、オスカー・ロバートソン(元シンシナティ・ロイヤルズほか)、ジョン・ストックトン(元ユタ・ジャズ)、アイザイア トーマス(元デトロイト・ピストンズ)、ゲイリー・ペイトン(元シアトル・スーパーソニックスほか)、ウェストブルック、スティーブ・ナッシュ(元フェニックス・サンズほか)、ジェイソン・キッド(元ダラス・マーベリックスほか)、ボブ・クージー(元セルティックスほか)の10名。
そのうち、全盛時かどうかに関係なく、NBAキャリアの中で優勝経験がないのはストックトン、ウェストブルック、ナッシュの3選手。2度ファイナルへ進出したストックトンはレギュラーシーズン通算1万5806アシストと3265スティールでNBA歴代1位、2017年にシーズンMVPへ輝いたウェストブルックはシーズン平均トリプルダブルを4度達成し、ナッシュはシーズンMVPを2度受賞している。
2021年にサンズの司令塔としてファイナルを経験したポールも、これまでの功績を考慮すればトップ10入りしてもおかしくないと思えるが、パーキンスにとってはオクラホマシティ・サンダーで約5シーズン一緒にプレーしたウェストブルックに軍配が上がるということなのだろう。
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