2022.01.07
ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ(Bリーグ)が立ち上がって5年が経過、今シーズンで早くも6年目を迎える。プロ興行だけではなく、地域の子どもたちにとって憧れであり、目標でもあるクラブチームとしての側面も重視するBリーグは、B1、B2の全クラブと、B2の準加盟クラブに対し、15歳以下のユースチームを2021年4月までに作る義務を課しており、バスケットボールをプレーする環境は、従来の部活動に加えて、地域に根付いたクラブがそれぞれの独自性を持った下部組織を有することで、より幅の広い選択が可能となった。
一般的には浦和レッズ、大宮アルディージャなど歴史のあるクラブの存在とその人気に象徴されるように“サッカー県”の色が濃い埼玉県にあって、県下の越谷市周辺をホームタウンとする越谷アルファーズも、丁寧な指導と、たゆまぬ努力により、自分にあったレベルでバスケットボールを楽しむことができる環境の整理に力を注いでいる。越谷アルファーズが運営するバスケットボールアカデミーは、越谷校、松伏校、ALPHAS.BASE校、春日部校ららぽーと新三郷校、U12エリートクラスに続く7つ目の拠点として、2021年12月から戸田市のSportivo(スポルティーヴォ)戸田校を開校することになった。
青野GMはまず、「自分はバスケットボールを長くプレーしてきましたが、ずっとスーパースターという選手でもなかったですし、自分が子どものときにこんなアカデミー、スクールがあったらなあという思いをもってやっています」と語ると、「Bリーグになって一番変わってきたことは、競技の普及というアプローチに対して“バスケって面白いよね”だけでなくて、一人ひとりの子どもに合わせた血の通った指導が必要になってきたことです」と述べる。続けて、「地域のミニバスケットボールや部活動との住み分けはしっかりと考えて、越谷アルファーズのアカデミーだからできることを考えないと、地域貢献をしたいという思いが違う見え方をしてしまうのは良くないですよね」と、既存の競技育成や普及に貢献している環境との共存が重要との考えを示した。
青野GMの熱い言葉を途切れない。「プロになりたい。というお子さんがいれば、その道順を作ってあげられるようになりたいですし、自分が何をしたいのか迷っている子には、暗闇で懐中電灯をもって一緒に進んであげるようなコミュニケーションを常に心がけたいです」と笑顔を見せると、「そういったコミュニケーションは教える側のコーチ自体がぶれないことも大事です。教える側だとついつい勘違いしてしまいますが、目線を下げてしっかりとアカデミー生と向き合うことは徹底しています」と強い言葉で締めた。
青野GMが語るような環境でスポーツを楽しむことができるのならば、競技力の向上だけではなく、同じチームメートとワっと沸き上がり、一緒に目標を成し遂げる喜びを感じ、チームスポーツの素晴らしさを実感できるはずだ。ただバスケットボールが上手くなりたい以上に、心の持ち方まで配慮した指導を一度体験させてみたい、見学してみたいという親御さん、参加してみたいというプレイヤーの方は、ぜひ新たなに開校するSportivo戸田校の様子をのぞいてみたはいかがだろうか。
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