2023.03.30

「クラブ運営だけでなく街全体に影響を及ぼす」…島田チェアマンの新アリーナ構想

『島田のマイク』第126回が公開
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 3月30日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第126回に配信された。先週に引き続きBリーグの将来構想に関する話題を中心にトークを展開した。

 冒頭のトークは、新社会人について。島田氏は「4月1日の入社ギリギリまで遊んでいた。社会人になる心づもりなんて全く無かったですよ」と当時を語る。「親の仕送りもなくなるので1万8000円のお風呂もない、トイレも共同の家に引っ越しました。生活が切り詰められる覚悟はありましたね。お弁当も自分で作ってましたよ」と経営者になるまでの下積み時代の苦労を明かしてくれた。

 そんな島田氏が新社会人に贈るメッセージは「最初の配属先は気にするな」。島田氏も、最初は経理に配属されたそうで、「自分の希望と違うところでもすべて自分のためになるので、自分のやりたいことに凝り固まらないで、与えられた場所でまずは頑張りましょう」とエールを送った。

 話題は、先週に引き続き『Bリーグの将来構想』について。先週は集客についての将来構想を語ったが、今週は売り上げについての具体的な議論を交わした。「将来構想なしにここまでの事業規模になることはなかった。まずアリーナは建たない」と語る島田氏。「何か大きなことをやろうとする時は、声高らかにいろいろなものを掲げないといけない。掲げたものを魅力的なものだと認めていただいて、目標に追いつこうとする。結果、実現していく」とこれから実現されていく新アリーナの建設、それに伴うBリーグの規模の拡大に自信を覗かせた。

 新アリーナについては、先日DeNAと京浜急行電鉄によって発表された川崎ブレイブサンダースの“川崎新!アリーナシティ・プロジェクト”を例に挙げ、「あれだけの大都市である川崎に、あれだけのアリーナが完成すると、単なるBリーグのクラブを運営しているだけでなく町全体に影響力が出てくることは間違いない」とBリーグの将来的な影響力の拡大について言及した島田氏。「大きければ良いわけじゃないんですよね。財務状況も良くて、社会的価値も高くて、ちゃんとビジネスとしても稼げていくという本当の意味で稼げるクラブになることが大事」と親会社に頼らずともクラブが経営していける状態を維持することが大切だと語った。

 続いて、4月15日の宇都宮ブレックス戦でこけら落としとなる群馬クレインサンダーズの新アリーナ“オープンハウスアリーナ太田”の話題に。一足先にアリーナに潜入した島田氏のリポートの様子も公開された。「このサイズのアリーナで、このサイズの大型ビジョンはすごい。黄色と黒の基調も合いますね。音響も確認しましたけど良いですね」と興奮冷めやらぬ様子でリポートした島田氏。「沖縄アリーナより規模は大きくないんだけれども、中のファシリティにこだわりを持っているアリーナ。コンパクト最新鋭アリーナですよ」と今後のアリーナの活用にも構想が膨らんだ。

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