2021.09.24
千葉ジェッツの初優勝で幕を閉じたBリーグ2020-21シーズン。激闘のファイナルから1週間空けた6月8日、原修太がBリーグ応援番組『B MY HERO!』に生出演して、終盤戦からチャンピオンシップにかけての死闘やリーグ制覇の瞬間を振り返った。
新型コロナウイルスの影響による試合中止、それに伴う代替試合開催も数多く発生した今シーズン。なかでも千葉はシーズン終盤の3月27日から4月11日にかけて7試合が中止となり、その間チーム活動自体も休止するというアクシデントに見舞われていた。そして中止となった試合の代替試合開催もあり、4月14日の活動再開後から6月1日のファイナルGAME3までの約1カ月半の間に、20試合ものゲームをこなすハードスケジュールを余儀なくされてしまった。
「本当に2カ月くらいで何試合したか……。沖縄飛んで秋田飛んで、もうめちゃくちゃでしたよ(笑)」と苦笑いで当時を振り返る原。一方でその連戦による好影響もあったようで、「もうみんなが『やるしかねぇ』という感じになって。ポジティブに考えるのであれば、(新型コロナウイルスの影響で)2週間休んだことで、チームとして一つになったのかなと思います」。
チャンピオンシップにおいて千葉は、セミファイナルで琉球ゴールデンキングスとGAME3までもつれ込む激闘を繰り広げた。宇都宮ブレックスは2連勝で先にファイナル進出を決めていたので、日程的なアドバンテージを握られることとなったが、これについても原は「琉球との試合が3戦目まで行ったからこそ、ファイナルでも3戦目までいって勝ち切れたのかなと思います」と、琉球戦の経験が決勝の舞台で生きたのではないかという見解を示した。
とはいえ、レギュラーシーズンではリーグトップの成績を収めた宇都宮が相手だけに、「正直2戦目で勝たないと、宇都宮さんは絶対に3戦目は強いから、次で決めなきゃいけないという若干の不安もありました」と、ファイナルのGAME1に勝利した後は思っていたという。結果としてGAME2は宇都宮に取り返され、優勝の行方はGAME3までもつれ込むことなったが、そのGAME3に勝利できた要因として琉球戦の経験のほかに原が挙げたのがビデオアナリストの存在だ。
「GAME2からGAME3まで1日しか空いていなかったんですけど、うちにはビデオアナリストという分析に優れた、同い年の木村(和希)というスタッフがいるんですけど、彼がスカウンティングして『ここが良くなかったから負けたよね』というのをコーチ中心に話して、そこを意識だけでも直すことができたのが勝利につながったんだと思います」
GAME3は序盤から拮抗した試合展開となり、前半を終えた時点で35-35の同点だった。ハーフタイムで話したことについて「宇都宮さんの強みはリバウンドを奪ってポゼッションを増やすことだと思っていたので、全員が『リバウンドだぞ』って。もう何回みんなでリバウンドって言ったかわからないくらい言いましたね」と明かした原。その後、「あと20分だから死ぬ気で頑張ろう」と臨んだ後半戦で見事にリードを奪い、悲願の初優勝を成し遂げた。
原にとって今回の優勝は2年前の借りを返すという意味でも特別なものだった。「前回(2018-19シーズン)のファイナルでは最初めちゃくちゃ負けていて、そこから追い上げて行って、残り十何秒かで2点差のところで自分がパスミスしてしまった」と当時を振り返り、「あまり気にしないようにはしていたんですけど、ずっと心のどこかにあって。その借りを返せるのはファイナルしかないと思っていたので、良かったです」と2年越しのリベンジを果たせた喜びに笑顔を浮かべた。
激動のシーズンを制した千葉ジェッツ。2021-22シーズン、新王者を止めるクラブはどのクラブになるのか。あるいは千葉が連覇を果たすのか。いずれにせよ、早くも新シーズンの開幕が待ち遠しくてたまらない。
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