2017.04.01

勢いに差がある琉球と名古屋D、どちらも日本人スコアラーの奮起が必須

 琉球ゴールデンキングスの連勝が5で止まった。前々節に勝率で並んだ京都ハンナリーズとの直接対決の2戦目に敗れ、3月全勝を逃した。順位こそ5位だが、勝率では大阪エヴェッサとも並び、今節で激突する2位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズとのゲーム差はわずか1。連勝すれば2位までジャンプアップする可能性もある。

 京都戦で光ったのは日本人選手の得点力だ。前々節に1試合42得点を記録したレイショーン・テリーを欠く中、1戦目は23得点の田代直希を筆頭に計68得点。2戦目も喜多川修平の22得点などで計55得点と、外国籍選手に頼らないオフェンスを披露した。チームのトップスコアラーであるテリーを欠いても80点前後の得点を挙げられるのが、今の琉球の強さだろう。

 対する名古屋Dは、滋賀レイクスターズを相手に手痛い1敗。2戦目に勝って2位をキープしたが、すべての試合が順位に影響する状況で最下位のチームを相手に黒星を喫した精神的ダメージが気になるところだ。

 2月以降はわずか3勝の名古屋Dと、3月だけで5勝の琉球。勢いの差を象徴するように、2月の対戦では琉球が勝利を収めた。名古屋Dは、前節2戦目で22得点の中東泰斗ら日本人選手の奮起が必要だ。

文=吉川哲彦

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