2017.04.01

4戦全敗の富山がSR渋谷に挑む、注目はピットマンとサクレのNBA経験者マッチアップ

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 横浜ビー・コルセアーズに連勝して、3月を4勝2敗と勝ち越した富山グラウジーズ。横浜に2ゲーム差まで迫り、残留プレーオフ圏内からの脱出も見えてきた。上り調子の今、サンロッカーズ渋谷との戦いは今後に向けての試金石になるだろう。

 横浜戦の1戦目は宇都直輝が前々節に続いて10アシストをマークし、29得点の城宝匡史を筆頭に5人が2ケタ得点を挙げた。しかし、それ以上に目を引く数字がスティール数。2戦とも2ケタを挙げ、2戦目に至っては出場した10選手中9人がスティールを記録した。チーム全体にディフェンスの意識が浸透している証拠だ。

 SR渋谷は三遠ネオフェニックスとの直接対決で差を縮めることはできなかったが、1勝したことでワイルドカード2位をキープしている。1戦目は21本のオフェンスリバウンドで3ポイントやフリースローの確率の低さをカバーしたが、2戦目は肝心の2ポイントの成功率が4割を切り、3点差のもったいない敗戦だった。

 ここまでは富山が4戦すべて敗れているが、14連敗中だった当時とは明らかに状況が異なる。ともにその後加入したデクスター・ピットマンロバート・サクレはNBA経験者同士であり、要注目のマッチアップだ。

文=吉川哲彦

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