2017.07.01

「プロとして、自分たちはどのような状況にも対応しなければいけない」 ~田中大貴(アルバルク東京)単独インタビュー~

スプリントコーチ、秋本真吾氏を囲んでラグビー日本代表、堀江翔太選手とともに [写真]=NIKE
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Bリーグ初年度を終え、オフになっても多くのプレーヤーは精力的に様々な活動を行っている。6月29日、ナイキジャパンのイベントにゲストとして参加した田中大貴アルバルク東京)をキャッチ。記念すべきシーズンを終えた今の状況、さらには代表活動に関して話を聞くチャンスを得た。

インタビュー=バスケットボールキング
写真=NIKE、バスケットボールキング
取材協力=NIKE JAPAN

――Bリーグ初年度のシーズンを終え、現在はどのようにオフを過ごされています? これまでとは違う活動もあるのではないかと思いますが。
田中 Bリーグではそれまで以上に試合数が増えました。7月の初めから代表活動も始まりますので、トレーニングも継続してやっていますが、今は体を休めることも意識しています。ガツガツやるというよりも、休みながらキープする、バランスを取りながらトレーニングしています。
――先日、ラジオ番組にも出演されていました。初めての経験だったと思いますが、マイクの前で話すことはいかがでしたか?
田中 車の移動が多いので、好きなラジオのプログラムを車の中で聞いています。ラジオは映像がなく、声だけで皆さんに情報を伝えます。それが自分には合っているようで、緊張しないわけではないのですが、自分の中ではやりやすかったですね。マイクは大丈夫ですが、カメラの前はまだちょっと苦手です(笑)
――先日、来シーズンの開幕カードの記者会見が行われました。大阪エベッサとの対戦が決まりましたが、どのような感想をお持ちですか。
田中 現段階では来シーズンの開幕まで頭が回らないというのが正直な感想です。開幕までには大切な日本代表の活動も控えています。ただ、2年目迎えるBリーグに向けて、いいスタートを切りたいという思いはもちろん持っています。アルバルクはヘッドコーチが代わりましたし、新しい選手も入ってきます。なので、今は相手よりも自分たちのチーム作りが最優先だと思います。
――ルカ・パヴィチェヴィッチ新ヘッドコーチのスタイルは、代表で経験されている田中選手がチームに伝える役割もありますね。
田中 ヘッドコーチが代われば求められるものも変わってきます。その中で自分としては代表で一緒に活動していた分、他のメンバーよりも考え方がわかっています。ルカは素晴らしいコーチですし、やりやすいタイプのスタイルなので楽しみにしています。


――代表活動は7月に入ると8月のFIBAアジアカップに向けた合宿もスタートします。
田中 Bリーグを1年経験したことで、各々のモチベーションが上がっているのは確かです。自分もそのような印象を受けます。その場に新しいヘッドコーチ(フリオ・ラマス)が就任しますので、プロの選手である以上、ヘッドコーチが代わっても、コーチが求めるものをいかに高いレベルでコートの上で表現しなければいけないと思っています。候補選手は改めてスタートラインに立つことになるので、しっかりアピールしたいと思います。最終ロスターの12名に入って、アジアカップに出たいと思います。
――長野で行われた東アジアカップの反省もあると思います。どのような点を意識してプレーしたいと考えていますか。
田中 東アジアの反省点といえば、リバウンドであったり、基本的な部分を徹底できなかったことにあると思います。チームは飛躍的に強くなることはなく、1試合たりとも無駄にできません。リバウンドやディフェンスといった基本的な部分を意識して、常に試合に臨まなければいけないはずです。


――今日は新しいトレーニングのシューズを履いて、軽めですが実際にメニューをこなされました。普段はチームの施設でトレーニングされていますが、違う環境で行うのは気分転換になるのではありませんか。
田中 オフになってから、出身の東海大でトレーニングすることもあります。また、他競技の方との交流も刺激になります。今日、初めてお会いしたのですが、ラグビー日本代表の堀江翔太選手とお話しさせていただきました。ラグビーといえばやはり激しいコンタクトプレーが特徴であり、それを可能にする強靭な体に目が行きます。そうなので「ケガしない時期はあるんですか?」なんて聞いてしまいました(笑) 堀江さんからは参考にしたい考え方を伺うことができて、お会いできてとても嬉しかったです。
――普段トレーニングではどんなシューズを履いていますか?
田中 ランニングシューズです。チームメイトの中にはバッシュでトレーニングしている人もいますが、僕はランニングシューズです。
――今日は専門のトレーニングシューズ、「ナイキ メトコン DSX フライニット」で実際にトレーニングをされていましたが、どのような感想を持たれましたか。
田中 見た感じはランニングシューズと変わらず、実際とても軽いです。しかし、履いてみると足が固定されている印象を持ちました。それでいて走ってみてもランニングシューズのように軽く屈曲性もあるので、ウエイトだけでなく、アジリティトレーニングを行うバスケには適していると思います。

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