2017.09.19

アメリカから帰国の渡嘉敷来夢が取材に対応「10連覇は他のチームにはできない貴重な経験」

長旅の疲労も見せず、笑顔で取材に対応した渡嘉敷来夢
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 WNBAでの活動を終えた渡嘉敷来夢(シアトル・ストーム)が9月19日に帰国。成田空港において、メディアの取材に対応した。

 シアトルでの3シーズン目は、キャリアハイとなる33試合に出場を果たしたものの、1試合あたりのプレータイムは約12分間に減少し、同3.2得点1.6リバウンドに落ちこんだ。それに関して、渡嘉敷は以下のように総括。

「今シーズンは途中でヘッドコーチが代わって、それが3年目にして一番大きな出来事だったと思います。日本にいれば自分は得点を取ることを望まれますが、シアトルではもっと点が取れる選手がいますし、新しいHCからはドライブからのアシストも要求されました。自分よりも体の大きな選手とプレーできたり、いろんなことに挑戦できていますし、これはアメリカに挑戦を始めた時から変わっていません」

 一方、日常生活や試合においても英語で苦労することも少なくなったと話す渡嘉敷。

「チームメイトもほとんど代わっていないので、リラックスしてプレーできました。今回は通訳なしで過ごしましたが、試合中の指示はほとんど聞き取れるようになったかなと思っています。普段の生活でも『あれください』『どこにありますか?』などのやりとりでは不自由しませんし、ある意味、海外のほうが過ごしやすかったかもしれませんね(笑)」

 渡嘉敷は過去2シーズン、WNBAの活動を中断して日本代表に戻ってプレーをしていたが、今回は代表に合流することなくWNBAでのプレーを選択。その間、日本代表はFIBAアジアカップで3連覇を達成した。

「正直アジアカップは優勝できると思っていました。結果はチェックしていましたし、自分にとってもみんなに負けてられないなと刺激を受けました。それぞれが東京オリンピックに向けて、いい形で進んでいるのではないかと思います」

 渡嘉敷は今後、JX-ENEOSサンフラワーズに合流。Wリーグにプレーの場を移すが、チームは10連覇を目指すシーズンとなる。

「どこのチームも目指せるものではありませんから、10連覇に挑戦できるのは貴重な経験だと思っています。『すごいなあ』って思うほど、トヨタ(自動車 アンテロープス)さんが選手を補強しましたが、うちにもいい選手がそろっているんですよ」

 と、自信に満ちた表情を見せた渡嘉敷。Wリーグは10月7日(土)に開幕。JX-ENEOSサンフラワーズは山梨クィーンビーズと対戦することになっている。Wリーグでのコートでも渡嘉敷のプレーから目が離せない。

終始リラックスした表情を見せていた渡嘉敷

取材・文=入江美紀雄

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