2017.12.08
12月6日、川崎市内にて、株式会社ディー・エヌ・エーと株式会社東芝による『川崎ブレイブサンダースの承継合意および2018-2019シーズンからのオーナー変更に関する報道関係者向け説明会』が行われた。
冒頭、東芝の豊原正恭 執行役上席常務より「本日、公表のとおり、Bリーグ所属の川崎ブレイブサンダースの運営が、関連会社TBLSサービスからDeNAバスケットボールに承継されることとなりました」との発表が行われた。また、事業承継の理由については、「これまで、チームやBリーグの今後の将来に渡り、発展していく方策を検討している中で、プロ野球クラブ運営のノウハウを持つ、DeNAグループのもとで運営していくことが最善であると考えました」と語られた。
続けてDeNA側より、執行役員スポーツ事業本部長の岡村信悟氏から「長い歴史をもつ強豪チームを預からせていただくことを光栄に思います」との話があり、現在保有する横浜DeNAベイスターズと同じ67年の歴史(1950年創立)を持つブレイブサンダースを運営することに「何かの縁を感じる」と語った。
承継を受けることとなるDeNAバスケットボールの代表取締役に就任した元沢伸夫氏は「大変長い歴史をを持つ名門クラブを預かることになりました。大変光栄であるとともに、大きな責任を感じています」と述べると、「川崎のみなさんから愛されること、誇りに思ってもらえるようなチームになりたい」と繰り返し、ブレイブサンダースが川崎という土地の資産として貴重な存在であることをリスペクトするとともに、“地域に根付く”というクラブの目指す方向性について、はっきりと示した。
また、ファンに向けてのコメントを求められた元沢氏は「まずは、急なご報告になったことをお詫びしたい。ファンのみなさまの中には、今後のクラブはどうなるのかと不安に思われる方もいると考えていますが、この伝統あるクラブをしっかりと引き継いで、さらに良くすることを宣言したい」と力強く語った。
チーム名やチームカラーをどうするか等、詳細についてはこれからの検討となるが、運営会社となるDeNAバスケットボールは川崎市内に拠点を構えることを決定しており、練習施設や選手寮はそのまま使用されるという。プロ野球界でベイスターズを成績面、事業面で押し上げたDeNAのプロスポーツ運営のノウハウが、旧ナショナルリーグ(NBL)で最後の王者となるなど、国内トップリーグを計4度制した強豪バスケットボールチームをどのように運営し、そして、さらなる成長を引き出すのか、これからの動向に注目したい。
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