2018.04.10
12月31日、大晦日のこの日、青山学院記念館でB1リーグ第15節第2戦が行われ、東地区3位のサンロッカーズ渋谷は、同地区4位の川崎ブレイブサンダースと対戦した。
SR渋谷は、前日の試合で川崎の辻直人に23得点を与えて、61-75で敗戦。今季初の5連勝と勢いに乗る川崎の連勝を止めて、2017年の最後の試合は気持ちよく締めて、新しい年を気持ちよく迎えたいところだ。
忙しい年の瀬にも関わらず、青山学院記念館には2504名と大勢の観客が詰めかけ、できたてのポップコーンや「シェイクDEサンロッカーズ」というオリジナルスナックを片手に声援を送る家族団らんの風景や、微笑ましいデートシーンも目立つ。Bリーグも2シーズン目、年末の楽しみ方の一つに、バスケットボール観戦が定着しつつあることを実感できる。
試合は、お互いしっかりとしたディフェンスから入る締まった展開となった。SR渋谷は川崎のニック・ファジーカスの高い決定力に苦戦するも、今季の躍進を支えるベンドラメ礼生、山内盛久の高速ガード陣が思い切りのよいドライブとトリッキーな個人技で応戦し、39-39で前半を終える。
第3クォーター序盤、SR渋谷は川崎の猛攻を受けて、一気に差を広げられる。特に日本代表の篠山竜青に立て続けにアウトサイドからのシュートを沈められ、完全にゲームを支配されると、試合の流れは一気に川崎に。SR渋谷はロバート・サクレのインサイドを起点になんとか流れを引き戻そうとするものの、一度失ったリズムを取り戻すことなく、68-86と敗れた。
試合後、勝久ジェフリーヘッドコーチは厳しい表情で会見に現れると「ホームでの連敗はとても残念」と肩を落とした。続けて「川崎はオフェンスもディフェンスも集中力が素晴らしかった」と勝利した相手チームを称賛しつつ、「ここまでハイスコアになると自分たちのペースではなかった」と敗因を分析した。
14得点を挙げてチームをけん引したSR渋谷のベンドラメは「前半の離せそうな時間帯で追いつかれてしまい、後半は川崎に余裕をもってシュートを打たれるシーンも多かった」と語り、「今日のゲームのようにディフェンスでミスを犯すとウチのチームは苦しい」と反省しきりだった。リーグも後半戦に入っていくが、どこを改善するべきかと問われると「思ったよりも戦えていると思っています」と前半戦の感想を述べ、「あとは連勝を重ねて、自信をつけていきたい」と力強く答えた。
怪我人も多く、万全の体制が整わないSR渋谷だが、リーグ屈指のチームディフェンスと熱心なファンの声援に支えられ、激戦の東地区で健闘を続けている。後半戦、SR渋谷が躍進を続けるには、この日、篠山、辻、藤井祐眞ら川崎ガード陣に差を見せつけられたベンドラメのさらなる成長とがんばりが必要となる。年が明けて2018年、昨季の新人王はどこまで成長することができるのか、楽しみにしたいものだ。
文=村上成
2018.04.10
2018.03.29
2018.03.14
2017.12.23
2017.09.23
2017.09.14
2018.01.20
2018.01.16
2018.01.10
2017.12.31
2017.12.30
2017.12.30
2018.01.01
2018.01.01
2018.01.01
2017.12.31
2017.12.31
2017.12.31