2018.02.03
1月26日、東地区3位の川崎ブレイブサンダースが同2位の千葉ジェッツをホームに迎えて行われた一戦は、87-80で川崎が勝利。今季の成績を20勝11敗とし、千葉に1勝差まで迫った。2戦目も川崎が勝つと星数で並び、対戦成績で上回る川崎が2位に浮上。東地区はますます混戦模様を呈することになる。
試合は辻直人がスティールから決めた速攻レイアップで動きだす。川崎はジョシュ・デービスのインサイドアタックなどで着実に加点する一方、タイトなディフェンスで千葉のミスを誘い、3分を経過したところで13-4と大きくリード。その後も千葉にミスが続出し、最初の10分間で川崎が28-13と大量リードを奪う。
第2クォーターに入ると、千葉がレオ・ライオンズを中心に反撃に転じる。川崎の得点が止まる間に7点差まで迫るが、その後は川崎も野本建吾が効果的な得点を挙げ、リードを12点まで戻して前半を終える。
押し戻した勢いで、第3クォーターは川崎が再びディフェンスからリズムをつかむ。篠山竜青がスティールから速攻を決めると、辻とニック・ファジーカスにバスケットカウントが飛び出す。ギャビン・エドワーズの力強いインサイドアタックなどで千葉も得点を重ねるものの、川崎の勢いは止まらず、同クォーター終了時には75-49と実に26点もの大差がついた。
しかし、そのままずるずると引き離されないのが千葉の怖さ。開始3分5秒、3ポイントを決めた西村文男がその直後にスティールから速攻レイアップを決めるなど、序盤で8点詰める。それでもオフィシャルタイムアウトの時点で21点差あったが、そこから千葉が再び猛チャージを見せ、残り1分3秒で7点差となり大逆転の期待を抱かせる。だが、試合終了残り28秒に、千葉の必死のディフェンスをかいくぐった藤井祐眞からルー・アマンドソンがダンクを見舞って勝負あり。川崎が大事な1戦目を取った。
「全般的に見てディフェンスは良かった。ただ第4クォーターに関しては、あれが千葉の本当の強さ。明日はいい準備をして、今日以上のゲームをしたい」と試合後に語った北卓也ヘッドコーチ。連勝すれば2位に上がる状況で臨んだが、「基本的に自分はそういうことは言わないが、選手たちはたぶんそういう意識を共有していて、それで今日のスタートダッシュができたのかなと思います」と勝因を分析した。
2戦目も川崎が出だしで主導権を握るかどうか、はたまた今日の敗戦で千葉が目を覚ますか、見逃せない戦いになる。
文=吉川哲彦
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