2018.02.20
2月18日、栃木ブレックスがブレックスアリーナ宇都宮に島根スサノオマジックを迎えたB1リーグ第20節第2戦は、78-45で栃木がチーム最少失点に抑えて勝利。栃木は勝率5割から4連勝を飾った。
試合の序盤はともに硬さが見られ、最初の約3分間で2-4。しかし、田臥勇太がミドルシュートを決めて同点に追いつくと、直後にジェフ・ギブスがスティールからのタッチダウンパスでライアン・ロシターのダンクをアシスト。島根は栃木のプレッシャーを受けてパスミスを連発し、さらにはジーノ・ポマーレが2つ目のファウルに加えてテクニカルファウルを取られてしまう。第1クォーターはディフェンスで主導権を握った栃木が15-6とリードを奪った。
第2クォーターも島根は最初のインバウンスパスで5秒オーバータイムを喫する苦しい立ちあがり。しかし、後藤翔平のドライブから反撃を開始し、山本エドワードの外角シュートなどで一旦追いつく。栃木も遠藤祐亮の連続得点などで逆転を許さず、その後互いに決定力を欠く中、田臥のミドルシュートなどで抜けだした栃木が34-28とリードを保ったまま折り返した。
第3クォーターは栃木が相手得点源のジョシュ・スコットへのプレッシャーをさらに強め、島根が攻めあぐねる間に竹内公輔の速攻ダンク2本などで突き放す。島根はこのクォーターわずか11得点を挙げるにとどまり、52-39と点差は13点に広がった。
栃木は第4クォーターに入ってもディフェンスの脚を止めることなく、島根に1点も許さない。生原秀将のキレ味鋭いドライブやロシターのフローターなどで着実に得点を重ねる栃木に対し、島根は残り3分32秒にポマーレのミドルシュートでようやく初得点。この日デビューを果たした特別指定選手の須田昂太郎にも初得点が飛びだした栃木が、最後は33点の大差をつけてホームのファンを歓喜に導いた。
安齋竜三ヘッドコーチは「今日の後半のようなディフェンスが、我々がベースにしているところ」とディフェンスの成果を勝因に挙げながらも、「それをもっと追求して、強度を上げていけるようにしたい」と、上位チームとの対戦が控える3月に向けて完成度を高めていく意欲を見せた。特に3月後半は、同じ東地区で、第20節終了時点で栃木の上に位置するチームとの対戦が7試合続く。まずはバイウィークを挟んだ第21節の京都ハンナリーズ戦で栃木がどのようなディフェンスを見せるかが、東地区全体にとっても大きな意味を持つことになりそうだ。
文=吉川哲彦
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