2018.05.05

1勝挙げればB1残留の三遠ネオフェニックス、大口真洋をいい形で送りだせるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

 7連敗中だった三遠ネオフェニックスにとって、横浜ビー・コルセアーズ戦は久しぶりに会心と言える試合だった。前半に57得点を挙げて大量リードを奪い、最終的に96得点を記録。21得点のウェンデル・ホワイトを筆頭に5人が得点を2ケタに乗せた。また、川嶋勇人が前節2戦目に続く2試合連続の10アシストをマークし、司令塔の役割を完遂。チーム全体でも28アシストと、オフェンスの出来は申し分なかった。

 西宮ストークスにとっても、前節の京都ハンナリーズ戦は大きな手応えを得る勝利だった。第2クォーターを26-7と圧倒すると、第3クォーターもリードを広げて92得点の白星。ドゥレイロン・バーンズが28得点と爆発し、ここ数試合影の薄かった岡田優も13得点を記録した。谷口淳セオン・エディも2ケタ得点には届かなかったもののいいパフォーマンスを披露した。

 三遠は1勝でも挙げればB1残留が確定し、今節が今季の締めくくりとなる。現役引退を表明している大口真洋をいい形で送りだすためにも、長年ともに戦ってきた岡田慎吾太田敦也がその思いをコートで表現し、はなむけの勝利を引き寄せることができるか。そして何より、“猿飛佐助”の異名を取った大口の最後の雄姿に注目だ。

文=吉川哲彦

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