2018.12.22

栃木ブレックスを迎え撃つ大阪エヴェッサ、勝利へは畠山俊樹が得点面でも貢献できるかがカギ

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

大阪エヴェッサvs栃木ブレックス(@サンエイワーク住吉スポーツセンター)
第1戦:12月22日18時5分、第2戦:12月23日14時5分

 今なおリーグ最下位から脱することができない大阪エヴェッサの得点力は、なかなかディフェンスの成果が表れない横浜ビー・コルセアーズにも封じこまれてしまった。1戦目はロースコアながら第3クォーターまでに8点リードを奪ったが、第4クォーターに約6分間無得点と沈黙。結局10点しか取れず、59-60と試合をひっくり返された。同じようにロースコアで進んだ2戦目は第3クォーターまではクロスゲームを演じたが、第4クォーターに一時10点差まで離されたのが響き、必死の追いあげも2点届かず58-60。1戦目とほぼ同じスコアで連敗という結果に終わった。12月は1勝4敗となり、西地区3位の京都ハンナリーズとは5勝差にまで広がっている。

 その大阪と失点数はほぼ同じだが、得点数で1試合あたり約14点上回っているのが栃木ブレックス。こちらも前節は新潟アルビレックスBBと連日のロースコアゲームを展開し、僅差でかわして連勝を果たしている。1戦目は第1クォーターこそ26失点を喫したが、その後はディフェンスの強度を上げて2点差の勝利。逆に2戦目は出だしからハードなディフェンスを披露し、開始から7分以上無失点。ライアン・ロシター欠場の影響もあって得点が伸びず、一度はリードを失ったものの、ジェフ・ギブスの16得点10リバウンド9アシストというオールラウンドな働きも光って6点差で勝ちきった。12月前半は他地区首位の2チームと昨季王者のアルバルク東京という難しい相手が続いたが、3勝2敗と勝ち越して終えた。

 次節以降に同地区対決が続く大阪は、栃木戦で手応えをつかんでおきたいところ。得点力が安定しつつある熊谷尚也には古巣を返り討ちにする躍動が期待できるが、司令塔の畠山俊樹にも奮起を促したい。前々節までは無得点が1度もなかったが、前節は2戦とも無得点。得意のスティールはもちろんのこと、得点面でも栃木の計算を狂わせる活躍を見せられるか。

文=吉川哲彦

■ロースター
・大阪(ヘッドコーチ:穂坂健祐)
今野翔太
長野誠史
藤高宗一郎
ファイ・パプ月瑠
根来新之助
木下博之
合田怜
ジャマール・ソープ
エグゼビア・ギブソン
熊谷尚也
畠山俊樹
ジョシュ・ハレルソン

・栃木(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
遠藤祐亮
竹内公輔
田原隆徳
アンドリュー・ネイミック
渡邉裕規
鵤誠司
橋本晃佑
ライアン・ロシター
栗原貴宏
エリック・ロバーツ
山崎稜
喜多川修平

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