2018.12.22

サンロッカーズ渋谷のケリー、サクレの爆発的な攻撃力を琉球ゴールデンキングスはいかに止めるか

バスケットボールキング編集部。これまで主に中学、高校、女子日本代表をカバーしてきた。また、どういうわけかあまり人が行かない土地での取材も多く、氷点下10度を下回るモンゴルを経験。Twitterのアカウントは @m_irie3

琉球ゴールデンキングスvsサンロッカーズ渋谷(@沖縄市体育館)
第1戦:12月22日17時35分、第2戦:12月23日12時35分

 西地区の首位を快走する琉球ゴールデンキングスサンロッカーズ渋谷をホーム、沖縄市体育館に迎え撃つ。両クラブにとって今季初の顔合わせであり、SR渋谷にとっては今シーズン初の沖縄遠征だ。西の強豪を相手にどのような戦いを挑めるか、SR渋谷にとっては試金石となるだろう。

 琉球は12月に入っても琉球は順調に勝ち星を重ねている。東地区1位の栃木ブレックスとの頂上決戦では1勝1対の痛み分けだったが、同じ西地区で琉球を追う京都ハンナリーズ名古屋ダイヤモンドドルフィンズには勝利して、首位の座をがっちりとキープしている状況だ。司令塔の並里成は1試合平均7.7本のアシストをたたきだし、リーグのランキングで1位を維持している。それに呼応するように、12月12日の京都戦、15日の名古屋Ⅾ戦で古川孝敏が連続20得点オーバーのパフォーマンスを見せるなど、チームの勢いは止まらない。さらに故障で戦列を離れていた須田侑太郎が12月8日の栃木戦から復帰。万全の体制を固めつつある。

 一方、SR渋谷は12月に入り、4勝1敗と勝ち星を伸ばして通算成績を12勝12敗の五分に戻した。唯一敗れた秋田ノーザンハピネッツとの一戦では93失点を喫したが、承知した4試合のうち3試合が相手を50点台に抑えるディフェンスが機能したのが大きい。10月に新たに任に就いた伊佐勉ヘッドコーチのバスケがチームに浸透してきたことも成績を上げている要因と言えるだろう。また攻撃ではライアン・ケリーロバート・サクレの両外国籍選手に加え、ベンドラメ礼生広瀬健太ら日本人選手も得点に絡めるようになり、粘りとともに最後に勝ちきる力がついてきたようだ。

 この対戦での注目はやはり堅固な琉球のディフェンスを渋谷のオフェンスがいかに打ち砕くかにかかってくるだろう。琉球のチーム失点はアルバルク東京と並んでリーグ最少となる平均69.8点。これをケリー、サクレの両輪が内外から攻めることになるが、これを琉球の佐々宜央ヘッドコーチがどのような戦術で対抗するか。ゾーンディフェンスも含めた琉球のデイフェンスフォーメーションも注視したい。

文=入江美紀雄

■ロースター
・琉球(ヘッドコーチ:佐々宜央)
石崎巧
橋本竜馬
並里成
金城茂之
須田侑太郎
ジェフ・エアーズ
岸本隆一
寒竹隼人
田代直希
アイラ・ブラウン
ジョシュ・スコット
古川孝敏

・SR渋谷(ヘッドコーチ:伊佐勉)
満原優樹
秋葉真司
清水太志郎
ファイサンバ
ロバート・サクレ
伊藤駿
ベンドラメ礼生
マーカリ・サンダース・フリソン
杉浦佑成
長谷川智也
広瀬健太
山内盛久
ライアン・ケリー

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