2018.12.28

好材料そろうレバンガ北海道、外国籍選手の起用法にも注目

レバンガ北海道vsアルバルク東京(@北海きたえーる)
第1戦:12月29日14時5分、第2戦:12月30日14時5分

 同一カード連敗からの脱出はならなかったが、レバンガ北海道にとっては好感触をつかんだ黒星だったに違いない。Bリーグになって17戦全敗と苦手にしている千葉ジェッツを迎えた一戦は、大差がついた今季の過去3試合と打って変わり、前半で3点リードするなど接戦の展開。最後は千葉の3ポイントを止めることができず7点差で屈したが、バイロン・ミュレンズが攻守にわたって期待どおりの活躍を見せたほか、折茂武彦は今季最多の19得点を挙げ、松島良豪はリーグ新記録の18アシストという驚異的な数字を叩きだした。今季初めてマーク・トラソリーニをベンチ登録せず、多嶋朝飛はベンチ入りしたが体調不良で欠場。主軸の2人を欠いても千葉と互角に渡り合ったことは大きな収穫だ。

 アルバルク東京は、苦戦しながらもサンロッカーズ渋谷をかわして3連勝。第3クォーターに好守から速攻を連発して抜けだしたものの、第4クォーターに少しずつ点差を縮められ、最終的には3点差での辛勝だった。オフェンスではそろって22得点のアレックス・カークミルコ・ビエリツァが目立ったが、竹内譲次の4本のブロックも大きな意味を持った。

 昨季頂点に立ったA東京から3勝を挙げたのは、新潟アルビレックスBBと北海道のみ。戦略が変わっているとはいえ、今節が今季初対戦となる北海道としてはいいイメージを持って臨めるはずであり、中1日という厳しい日程ながら前節に続いてのホーム戦という点もいい材料だ。ポイントになるのは外国籍選手の起用法。相性の良かった昨季の戦いぶりを考えるとトラソリーニは起用したいところだが、前節はミュレンズとデイビッド・ドブラスのコンビが機能しただけに、内海知秀ヘッドコーチがどの組み合わせで挑むかは大きな注目点。最近は1戦目と2戦目でビエリツァとジャワッド・ウィリアムズを入れ替えることが多いA東京に対し、北海道も外国籍選手を入れ替えるかどうかという駆け引きもありそうだ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・北海道(ヘッドコーチ:内海知秀)
溝口秀人
関野剛平
山本柊輔
多嶋朝飛
折茂武彦
市岡ショーン
桜井良太
デイビッド・ドブラス
マーク・トラソリーニ
川邉亮平
野口大介
松島良豪
バイロン・ミュレンズ

・A東京(ヘッドコーチ:ルカ・パヴィチェヴィッチ)
小島元基
齋藤拓実
安藤誓哉
馬場雄大
正中岳城
ザック・バランスキー
菊地祥平
竹内譲次
田中大貴
ジャワッド・ウィリアムズ
ミルコ・ビエリツァ
アレックス・カーク
シェーファーアヴィ幸樹
平岩玄

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