2018.12.28
B1リーグ第5節以来2カ月ぶりとなる、今季4度目の“東京ダービー”。12月26日、アルバルク東京とサンロッカーズ渋谷がアリーナ立川立飛で激突した。過去3度の対戦はいずれもA東京が勝利しているが、その点差はすべて1ケタ。それも、開幕戦は2点差、前回は1点差という紙一重の接戦とあって、今回も激しいつばぜり合いが見込まれた。
その予想を裏切らず、立ちあがりから両者は火花を散らす。第1クォーターを19-18で終えると、第2クォーターも一進一退の展開。ロバート・サクレとライアン・ケリーがゴール下を強襲するSR渋谷に対し、A東京はアレックス・カークの3ポイントが好調。途中出場の馬場雄大とミルコ・ビエリツァも得点を重ね、前半はA東京が37-34とわずかに抜けだした。
第3クォーターは4点差で推移する時間帯が続いたが、残り5分を切ったところから潮目が変わる。フリースローを得た小島元基が2本目を外したものの、オフェンスリバウンドをもぎ取ったカークがダンク。この試合初めて7点差まで開き、SR渋谷はたまらずタイムアウトを取る。しかし火がついたA東京の勢いはさらに加速し、SR渋谷のターンオーバーを誘うディフェンスから速攻を連発。13点差がついたところで、SR渋谷は後半2度目のタイムアウトを取らざるを得なかった。
第4クォーターも10点前後の差がついたまま7分が過ぎ、A東京の快勝で終わるかと思われた。しかし、敗れると直接対決の負け越しが決まるSR渋谷がここから食い下がる。サクレとベンドラメ礼生の3ポイントで5点差に迫ると、残り19秒で24秒オーバータイムを誘う好守を見せ、逆転の気配を漂わせる。ところが、直後のスローインで痛恨の5秒オーバータイム。残り1秒のベンドラメの3ポイントも時すでに遅く、A東京が冷や汗をかきながらも77-74で逃げきった。
「ハードな試合だった。SR渋谷は簡単には勝たせてくれない」と振り返ったA東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチがポイントに挙げたのはやはりディフェンス。スティールは実に13個を数え、速攻での得点は13点、相手のターンオーバーからの得点は21点にのぼった。第1クォーターで失点につながっていたピック&ロールの守り方を第2クォーターには改善するところがA東京の強さだ。
SR渋谷戦の勝ち越しとともに、12月も2試合を残して6勝2敗とし、勝ち越しが決定。東地区首位浮上へ、ギアを上げていきそうだ。
文=吉川哲彦
【試合結果】
アルバルク東京 77-74 サンロッカーズ渋谷 (@アリーナ立川立飛)
東京|19|18|25|15|=77
渋谷|18|16|15|25|=74
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