2018.12.29

新潟アルビレックスBBは上江田勇樹に期待、富山グラウジーズは日本人ビッグマン3人がキーマン

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

新潟アルビレックスBBvs富山グラウジーズ(@シティホールプラザアオーレ長岡)
第1戦:12月29日14時5分、第2戦:12月30日14時5分

 今季3度の横浜ビー・コルセアーズとの対戦はほぼ完勝といっていい内容だった新潟アルビレックスBBは、4度目の対戦となった前節も97得点を奪い、29差をつけての圧勝。序盤から試合を優位に進めたこともあり、懸案だったタイムシェアを実践した。その結果、全員得点に加えて2ケタ得点も6人輩出。スタッツを見ても、16個を数えたターンオーバー以外は軒並み良い数字が並ぶ。今節はレギュラーシーズン初対決となる富山グラウジーズ戦。オフェンスの破壊力に屈した北信越アーリーカップから3カ月以上経ち、はたしてどのような戦いぶりを披露するか。

 富山は3連勝中の勢いのまま、今季3戦全敗だったシーホース三河から初勝利。阿部友和の15得点も効いたが、チームの戦略の幅を広げたのは青野文彦だ。三河がビッグラインアップを組む時間帯が長かったのに対し、富山は青野や山田大治比留木謙司を代わる代わる起用し、外国籍選手2人と同時にコートに立たせた。15分以上出場した青野は、無得点ながら数字に残らない働きで三河を波に乗せなかった。その青野を含めた3人の起用法に今後変化があるかという点は非常に興味深い。

 新潟は第7節を終えた時点から2カ月近く中地区首位の座を守っているが、それまで首位に立っていたのが富山。負けが込んだ11月を経て、新潟に1勝差というところまで這いあがってきた。今節は新潟にとって昨季1勝5敗と大きく負け越した相手にリベンジするチャンスであり、富山にとっては首位奪回の絶好のチャンス。ともに開幕から2人体制を敷いている外国籍選手への依存度が高い中、新潟は前節にその疲労蓄積を抑えることができた。その意味でも、キーマンはやはり富山の日本人インサイドの3人だ。

 ホームを守りたい新潟では、昨季富山で再生を果たした上江田勇樹に注目。意気揚々と乗りこんでくる古巣を返り討ちにできるか、上江田の高いパフォーマンスに期待したい。

文=吉川哲彦

■ロースター
・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
山口祐希
柏木真介
五十嵐圭
鵜澤潤
石井峻平
渡辺竜之佑
森井健太
上江田勇樹
池田雄一
ラモント・ハミルトン
ダバンテ・ガードナー

・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス

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