2018.12.25

直接対決の負け越しを避けたい富山グラウジーズ、分がいいホームで白星を奪えるか

富山グラウジーズvsシーホース三河(@富山市総合体育館)
12月26日19時5分

 富山グラウジーズが中地区首位奪回に大きく近づいた。前節は三遠ネオフェニックスと対戦し、1戦目は宇都直輝レオ・ライオンズジョシュア・スミスの3人で計71得点。追いつきそうで追いつけない展開を残り38秒で打破し、83-79の逆転勝利を収めた。2戦目は1戦目とほぼ同じ83-78というスコアだったが、正反対の展開。リードで迎えた第4クォーターに度々追いつかれそうになりながらも逃げきった。3人の得点が46点までダウンしたが、大塚裕土が20得点でカバーしたのが功を奏した。1勝1敗に終わった川崎ブレイブサンダースと勝率で並び、首位の新潟アルビレックスBBに1勝差に迫っている。

 しかし、今節の相手はすでに3度対戦してすべて敗れているシーホース三河だ。その三河は新潟と対戦して1勝1敗。前半の9点ビハインドを第3クォーターに追いついた1戦目は、第4クォーターで新潟の得意なオフェンスパターンを止められず敗戦を喫した。ケネディ・ミークスが7試合目にして初めて1ケタ得点に終わったのも痛かった。2戦目はそのミークスが18得点と奮起し、1戦目でチームが苦しんだリバウンドでもオフェンス11本を含む21リバウンド。金丸晃輔も今季3度目の30得点超えで、1点ビハインドで迎えた第4クォーターにチームに勢いをもたらした。かろうじて勝率5割はキープしたが、今節敗れれば第11節以来の“借金”生活に逆戻り。次節のアウェー川崎戦に向けて弾みをつける意味でも、今節は勝っておきたい。

 直接対決の負け越しを避けたい富山にとって有利な材料は、ホームで9勝5敗と分がいいことと、三河が2勝10敗とアウェーを苦手にしていること。ここまでの三河戦の3敗はすべてアウェーであり、ホームは譲れない。一方で不安材料は、金丸の過去2度の30得点超えがいずれも富山戦であること。過去の対戦では出場していないミークスも含め、対策は不可欠だ。

文=吉川哲彦

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス

・三河(ヘッドコーチ:鈴木貴美一)
ジェームズ・サザランド
ケネディ・ミークス
狩俣昌也
アイザック・バッツ
村上直
森川正明
西川貴之
金丸晃輔
松井啓十郎
加藤寿一
岡田侑大
桜木ジェイアール
生原秀将
熊谷航

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