3連敗を避けたい両軍、いかに序盤で主導権を握れるかが大事

吉川哲彦

シーホース三河

2018.12.22 14:05 T.O.
試合終了
ウィングアリーナ刈谷

新潟アルビレックスBB

■シーホース三河vs新潟アルビレックスBB（＠ウィングアリーナ刈谷）
第1戦：12月22日14時5分、第2戦：12月23日14時5分

　今季は1勝1敗の節がまだ1度もないシーホース三河。京都ハンナリーズと対戦した前節は、1戦目が再延長の大熱戦にもつれこみ、50分フル出場で37得点20リバウンド10アシストの“トリプルダブル”を達成したケネディ・ミークスの活躍もむなしく、最後は息切れした。ミークスは2戦目も“トリプルダブル”に近い数字を残し、欠場した金丸晃輔に代わってスターター起用された森川正明が40分フル出場で15得点と飛躍したが、またも接戦を勝ちきれず。アウェーでの連戦は5節中4節が連敗となった。逆にホームでの連戦は5節中4節で連勝を収めているが、今節ホームに迎えるのは平日開催の第8節で敗れている新潟アルビレックスBB。1戦目の戦いぶりには要注目だ。

　その新潟も、前節は栃木ブレックスに連敗を喫した。1戦目は第1クォーターに3ポイント攻勢でリードを奪ったが、その後は栃木の堅いディフェンスに苦しみ、2点を争う好ゲームに推移。フリースローミスも響き、最後は2点差で苦汁を飲まされた。2戦目は開始から7分以上無得点というまさかの展開で始まり、徐々に点差を詰めて一度は逆転したものの、栃木のディフェンスを崩しきるには至らず6点差の敗戦。今節はまず、今季まだ経験していない3連敗を避けることが第一だ。三河同様、1戦目にエナジーを注ぎたい。

　是が非でも1戦目を取りたい両者にとって、いかに立ちあがりで主導権を握れるかという点が大事になることは言うまでもない。ただ、今季の両者に共通しているのがスターターの出場時間の長さ。いずれも外国籍選手が前節にフル出場を経験するなど、主力の疲労は蓄積する一方だ。スターターが生んだいい流れを、ベンチメンバーが増幅させることができるか。その点で、三河では森川に加えて前節久しぶりに10分を超える出場時間を得た村上直、新潟では山口祐希と石井峻平に期待したい。また、岡田侑大に続く特別指定選手として三河に入団した熊谷航の出番があるかどうかも見どころだ。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・三河（ヘッドコーチ：鈴木貴美一）
ジェームズ・サザランド
 ケネディ・ミークス
 狩俣昌也
 アイザック・バッツ（インジュアリーリスト）
村上直
 森川正明
 西川貴之
 金丸晃輔
 松井啓十郎
 加藤寿一
 岡田侑大
 桜木ジェイアール
 グラント・ジェレット
 生原秀将
 熊谷航