激戦必至の“京滋ダービー”、オンザコート1の時間帯をどう戦うかに注目

吉川哲彦

京都ハンナリーズ

2019.04.03 19:05 T.O.
試合終了
かたおかアリーナ京都（京都市体育館）

滋賀レイクス

■京都ハンナリーズvs滋賀レイクスターズ（＠ハンナリーズアリーナ）
4月3日19時5分

　滋賀レイクスターズは前節も、大阪エヴェッサとの1戦目で底力を発揮した。アレン・ダーラムの得点力で第1クォーターに先手を取りながら、第2クォーターに7得点と失速。その後再び勢いに乗って試合を優位に進めたが、5点リードの残り4秒で狩野祐介が痛恨のアンスポーツマンライクファウルを犯してフリースローを2本決められ、さらに3ポイントを浴びて延長戦に突入した。しかし、この試合で1本もシュートを落とさなかった鹿野洵生の3ポイントで息を吹き返し、最後は3点差で振りきった。続く2戦目も第1クォーターはわずか2失点とディフェンス面では素晴らしい立ちあがりだったが、第3クォーターまでに31得点と自らの得点も伸びず、7点差で苦杯。残留プレーオフ圏脱出はお預けとなったが、第27節以降は6勝4敗と白星が先行し、残り8試合での自力残留の可能性はさらに高まった。

　その滋賀の今節はアウェーで、激戦必至の“京滋ダービー”。相手の京都ハンナリーズは1勝差に迫る西地区3位の名古屋ダイヤモンドドルフィンズとの決戦で、1戦目に相手の出鼻をくじいて先勝した。この試合でデイヴィッド・サイモンが利き腕を負傷するアクシデントに見舞われたが、2戦目に強行出場。結局17点差で敗れて再び1勝差となり、対戦成績でも3勝3敗のタイに持ちこまれたものの、全6試合の得失点差でわずか2点上回って優勢を確保した。このことにより、残り8試合で黒星が名古屋Dより1つ多くても西地区2位でチャンピオンシップに出場できる。

　とはいえ、京都戦には並々ならぬ闘志を燃やす滋賀が相手であり、中2日という日程ではサイモンの出場の可否も微妙。一時帰国中だったシャキール・モリスがチームに再合流しているとしても、今節は難しい戦いを強いられるだろう。滋賀は前節スターターに戻った荒尾岳が献身的な働きを披露しており、互いにオンザコート1の時間帯をどう戦うか、その駆け引きが興味深いところだ。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・京都（ヘッドコーチ：浜口炎）
伊藤達哉
 晴山ケビン
 綿貫瞬
 鶴田美勇士
 岡田優介
 玉木祥護
 岸田篤生
 シャキール・モリス
 ジュリアン・マブンガ
 内海慎吾
 頓宮裕人
 デイヴィッド・サイモン
 片岡大晴