2019.04.19

連勝必須の富山グラウジーズ、日本人ビッグマンの出来が勝敗を左右

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

富山グラウジーズvs三遠ネオフェニックス(@富山市総合体育館)
第1戦:4月20日18時5分、第2戦:4月21日13時5分

 目標の「B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2018-19」進出に向け、富山グラウジーズは前節の横浜ビー・コルセアーズ戦で底力を発揮した。1戦目は第1クォーターの34得点の猛攻で優位に立ちながら、第3クォーターに大量37失点。1点を争った第4クォーターでレオ・ライオンズの連続得点が効いて白星を拾いあげた。2戦目は逆に第1クォーターで9得点に沈んだが、17点ビハインドで入った後半に猛反撃。ジョシュア・スミスがその馬力で相手のゾーンディフェンスを無力化し、残り33秒の阿部友和の3ポイントで試合をひっくり返した。昨季は最終節であと1勝が叶わずに残留プレーオフに回ったが、今季は同じ最終節に他力本願とはいえCS進出の望みがかかることとなった。さらなるステップアップを証明するためにも、今節の三遠ネオフェニックス戦は連勝が必須となる。

 その三遠は昨季に続いてCSと残留POの両方に出場しないことがすでに確定し、今節がシーズンの締めくくり。シーホース三河と戦った前節は太田敦也の連日の2ケタ得点などがありながらも、ハイスコアの1戦目、一転してロースコアの2戦目ともに敗れ、2勝4敗でカード負け越しとなった。同じ中地区内で対戦成績を勝ち越しているのは横浜戦のみであり、富山戦も1勝3敗とリードされている。やはりこちらも、今節は最後の意地で連勝して五分の星に持ちこみたいはず。今季はホームよりアウェーのほうが勝率が良いことも追い風にしたいところだ。

 今季4度の対戦を振り返ると、富山は3勝1敗とリードしてはいるものの、太田とジョシュ・チルドレス田渡修人の3人に活躍を許している傾向がある。中でも太田は第22節の対戦で今季最多の10リバウンドを奪い、最近は3試合連続で2ケタ得点をマークしている。マッチアップが予想される山田大治比留木謙司がいかに太田の動きを封じるか。そして言うまでもなく、全員が高いエナジーレベルを2試合維持することが大前提だ。

文=吉川哲彦

■CS進出の可能性が残されている4チームの最終節対戦相手
シーホース三河:31勝27敗(vs川崎ブレイブサンダース
名古屋ダイヤモンドドルフィンズ:31勝27敗(vsライジングゼファー福岡
富山グラウジーズ:30勝28敗(vs三遠ネオフェニックス
京都ハンナリーズ:30勝28敗(vs大阪エヴェッサ

■富山の直接対決結果
対三河:1勝5敗(-74)
対名古屋D:2勝2敗(-2)
対京都:2勝0敗(+50)

■ロースター
・富山(ヘッドコーチ:ドナルド・ベック)
レオ・ライオンズ
アラン・ハーンドン
船生誠也
阿部友和
山田大治
水戸健史
宇都直輝
比留木謙司
大塚裕土
葛原大智
青野文彦
ジョシュア・スミス
前田悟
松山駿

・三遠(ヘッドコーチ:藤田弘輝)
ジョシュ・チルドレス
寺園脩斗
川嶋勇人
長谷川智伸
渡邊翔太
太田敦也
岡田慎吾
ダシルバヒサシ
鈴木達也
菅野翔太
セドリック・シモンズ
ウィリアム・マクドナルド
田渡修人

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