2019.10.19
■シーホース三河vs新潟アルビレックスBB(@ウィングアリーナ刈谷)
10月16日19時5分
中地区での立場が昨シーズン入れ替わり、チーム間でリーグ全体の目玉とも言える移籍もあった因縁のカードが第3節に組まれた。万全の補強で名誉挽回を期するシーホース三河と、新たなスタイルの確立を急ぎたい新潟アルビレックスBBの対戦だ。しかしその注目の顔合わせは、ともに連敗で迎えることとなった。
三河は開幕戦の勝利の後に3連敗。前節の千葉ジェッツ戦は接戦となった1戦目を4点差で落とすと、続く2戦目はディフェンス力不足を露呈して107失点の完敗を喫した。ダバンテ・ガードナーは1戦目で36得点とスコアラーの本領を発揮したが、2戦目は10得点止まり。金丸晃輔も2戦計24得点とやや物足りなかった。光明は1戦目で11得点を叩きだした長野誠史の活躍だが、相手が千葉とはいえ2戦目のすべてのクォーターで25失点以上というディフェンスは改善の余地が多い。
一方、新潟は開幕4連敗と元気がない。こちらは川崎ブレイブサンダースに対して2戦とも得点が60点台。2戦目は残り1分3秒からの25秒間で点差を9点から3点まで縮めたが、最後は守りきられてしまった。特に痛かったのは、3ポイントの成功率が2戦とも20パーセントを切ってしまったこと。ニック・パーキンズの得点は安定し、現在得点ランキングでも1位を走っているが、チームオフェンスはどこかかみ合っていない印象を受ける。唯一、開幕節の2戦でいずれも無得点といいところのなかった今村佳太が、2戦とも2ケタ得点を挙げたことだけが明るい材料だ。
このカードでは、やはりガードナーの古巣との初対決という点を見逃すわけにはいかない。ガードナーのパフォーマンス自体もさることながら、その動きのクセや性格まで知り尽くした新潟がガードナーをどう守るかという点が最大の注目ポイント。マッチアップが予想されるラモント・ハミルトンの体を張ったプレーはチームにエナジーを与える要素の1つでもあり、よりハッスルした姿が見られるはずだ。
文=吉川哲彦
■ロースター
・三河(ヘッドコーチ:鈴木貴美一)
會田圭佑
川村卓也
岡田侑大
長野誠史
森川正明
熊谷航
金丸晃輔
根來新之助
加藤寿一
桜木ジェイアール
ミッケル・グラッドネス
クリス・オトゥーレ
ダバンテ・ガードナー
・新潟(ヘッドコーチ:庄司和広)
柏木真介
五十嵐圭
髙橋浩平
鵜澤潤
石井峻平
森井健太
上江田勇樹
今村佳太
池田雄一
ニック・パーキンズ
ラモント・ハミルトン
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