2019.10.19
■大阪エヴェッサvs京都ハンナリーズ(@おおきにアリーナ舞洲)
10月16日19時5分
前節は台風19号直撃の影響を受け、B1では3カード4試合が順延。そのうちの1つ、大阪エヴェッサと琉球ゴールデンキングスの対戦は1戦のみ行われ、ホームの大阪が延長の末に昨季西地区王者の琉球を下した。第3クォーターを28-16として優勢に進めながら、第4クォーターは残り5分まで2-13と急失速。その後は追いつかれそうになってもしのいでいたが、残り1秒でついに同点。相手に勢いがある状況で延長に突入した中、リチャード・ヘンドリックスと橋本拓哉が効果的な得点を挙げ、手放しかけた白星を守りきることができた。
同じ関西地方でも、京都ハンナリーズは富山グラウジーズ戦を2戦とも決行。ジュリアン・マブンガを欠き、ラシャーン・ホロウェイもベンチ入りしなかった1戦目は前半に10点ビハインドを背負ったが、第3クォーターに中村太地のダンクで勢いづき、デイヴィッド・サイモンがこのクォーターだけで10得点を叩きだすなどして逆転。反撃を受けた第4クォーターも中村の3本の3ポイントなどでリードを守り、1点差で逃げきった。マブンガが戻った2戦目は、そのマブンガが9本のフィールドゴールをすべて決めて31得点をマークし、連日のハイスコアゲームを制した。いずれも2戦合計で中村が25得点14アシスト、松井啓十郎が3ポイント11本を含む46得点。チーム全体でも3ポイントは2戦続けて5割を超える成功率を誇り、内外のバランスの良いオフェンスを展開できた。
両者ともスターターの活躍が安定し、大阪では橋本や合田怜、京都では村上直とシックスマンも要所を締めているが、その分出場時間が5人、6人に偏り気味な点は気になる。準備期間が限られる平日開催の今節は、ベンチメンバーが主力の負担を減らせるかという点も重要。大阪より1試合多くこなしている京都は、玉木祥護や鶴田美勇士が少しでも長くコートに立ち続けられるよう、与えられた出番でしっかりアピールしたい。
文=吉川哲彦
■ロースター
・大阪(ヘッドコーチ:天日謙作)
今野翔太
伊藤達哉
藤髙宗一郎
リチャード・ヘンドリックス
長谷川智也
橋本拓哉
合田怜
小阪彰久
畠山俊樹
アイラ・ブラウン
ショーン・オマラ
ジョシュ・ハレルソン
・京都(ヘッドコーチ:浜口炎)
中村太地
村上直
綿貫瞬
鶴田美勇士
岡田優介
玉木祥護
松井啓十郎
ジュリアン・マブンガ
内海慎吾
永吉佑也
ラシャーン・ホロウェイ
デイヴィッド・サイモン
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