2019.10.24
10月19日、アリーナ立川立飛で行われたアルバルク東京と京都ハンナリーズの一戦は、アウェーの京都が100-93で勝利し、連勝を6に伸ばした。対するA東京は16日の秋田ノーザンハピネッツ戦に続く敗戦となった。
ともにディフェンスのチームを標榜する両チームだが、第1クォーターから激しい点の取り合いとなった。試合後の記者会見で京都の浜口炎ヘッドコーチは「アルバルク(東京)さんのプレッシャーディフェンスに対して、ターンオーバーを減らしてワイドオープンのシュートにつなげよう」と試合に入ったという。結局ターンーバーは14本を数えたものの、フィールドゴール成功率が40分間通して60%を下回らず。最終的に61.7%という高い数字をたたき出して100点ゲームでA東京を振り切った。
同じく記者会見に臨んだA東京のルカ・パヴィチェヴィッチヘッドコーチは「40分間、京都にペースをつかまれてしまった。我々としての計算外は第1クォーターで(ジュリアン)マブンガをマッチアップする菊地(祥平)が3個目のファウルを犯してしまったこと。それによりディフェンスのインテンシティを保てなかった」ことを敗因の1つしてあげた。「明日はどんな展開になるかわからないが、ゲームをコントロールしなければいけない。ディフェンスがカギを握る」と、ルカHCは次戦に向けて気持ちを切り替えていた。
京都は勝利をしたものの、100点のうち松井啓十郎が26得点、マブンガが27得点、そしてデイヴィッド・サイモンが両チーム最多の37得点と3人で90点をマークしたことになる。「点数の偏りは気にならないか」と質問が及ぶと、「マブンガとサイモンのコンビが2シーズン目となりチームにフィットしてきたことも大きいと思う。その中で点数が取れる選手に取らせること、それを個人技のチームと取るかもしれないけど、やれる選手がやればいいと思っている。我慢しないといけない選手もいるが、チームとしてホットな選手を誰なのか考えてプレーしている」と、浜口HCはチームでの勝利を強調した。
また京都にとって昨シーズンとの違いと言えば、ルーキーの中村太地とシーホース三河から戻ってきた村上直の2人のPGの存在だ。「マブンガに加えて、2人がボールをプッシュできるのでワードオープンができ、そこで待つKJにシュートを打たせることができている。KJは本数さえ打てれば(3ポイントシュートの成功率が)40%を超えられる選手。彼のシュートが入るか入らないかはあまり気にならない」と浜口HC。様々な相乗効果が絡まり、松井の存在が大きく増していることは事実。6試合を終えて平均得点数17.3、3Pシュート成功率50.0%のスタッツは、相手チームにとって脅威以外の何物でもないはずだ。
文=入江美紀雄
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