相性いいアルバルク東京を迎え撃つレバンガ北海道、日本人選手の得点力がカギ

吉川哲彦

レバンガ北海道

2019.10.23 19:05 T.O.
試合終了
北海きたえーる

アルバルク東京

■レバンガ北海道vsアルバルク東京（＠北海きたえーる）
10月23日19時5分

　昨季10勝50敗に沈んだレバンガ北海道にとって、第4節までの7試合で5勝2敗という成績はいい滑り出しと言っていい。今節は2連覇中の強豪アルバルク東京をホームに迎え撃つが、昨季もブザービーターで劇的勝利をもぎ取るなどA東京とは相性が良く、今のチーム状況も併せて良いイメージを持って臨めるはずだ。

　前節の北海道は新潟アルビレックスBBに対して1勝1敗。5戦未勝利だった新潟に1戦目はファウルトラブルも響いて白星を与えてしまったが、2戦目は新潟のシューティングスランプも活かして優勢を保ち、55失点で快勝。マーキース・カミングスが3ポイント4本を含む38得点を挙げ、マーク・トラソリーニも2戦ともに得点は20点を超えた。

　故障者が相次ぐA東京も京都ハンナリーズを相手に1戦目を落とし、２戦目を取り返して前節を乗りきった。敗れた1戦目は点の取り合いに持ちこまれ、93点を奪いながらも100失点を喫するA東京らしからぬ敗戦。2戦目は一転して強度の高いディフェンスを披露し、わずか５３失点でリベンジした。ジェフ・エアーズのインジュアリーリスト入りを受けて緊急補強したケビン・ジョーンズが2戦目に出場し、13得点10リバウンドで勝利に貢献。小島元基の戦線離脱によって今季初めてスターターに名を連ねた安藤誓哉は2戦続けて20得点をクリアし、1戦目では8アシスト4スティールも記録している。

　北海道は現在東地区2位だが、今節敗れると3勝2敗と試合消化が少ないA東京を勝率でわずかながら下回り、順位を落とすことになる。しかし、逆に勝利すればチームはさらに波に乗るに違いない。そのカギを握るのは日本人選手の得点力。A東京を苦しめたかつての北海道は、組織的なオフェンスで日本人選手が得点に絡むチームだった。そのオフェンスをコントロールした多嶋朝飛や松島良豪、桜井良太の働き次第で、A東京に再び苦手意識を植えつけることもできるはずだ。

文＝吉川哲彦

■ロースター
・北海道（ヘッドコーチ：内海知秀）
橋本竜馬
 ケネディ・ミークス
 マーキース・カミングス
 ファイ・パプ月瑠
 中野司
 多嶋朝飛
 折茂武彦
 市岡ショーン
 桜井良太
 マーク・トラソリーニ
 内田旦人
 川邉亮平
 松島良豪