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「もし断られたら」ドキドキの“1カ月休暇”…日本代表ホーバスHC「リフレッシュが必要だった」

三屋会長いわくホーバスHCは“孫”の写真をスマホの待受にしているとのこと[写真]=バスケットボールキング
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 11月5日、日本バスケットボール協会(JBA)は、バスケットボール男子日本代表(FIBAランキング21位)のトム・ホーバスヘッドコーチ(HC)続投発表記者会見を実施。JBA三屋裕子会長と、ホーバスHCが登壇し、今回の決定までの経緯を振り返った。

 三屋会長は会見冒頭、2021年の就任から今夏のパリ2024オリンピックまでチームを成長させてきたホーバスHCの手腕をあらためて評価し、「オリンピックで1勝することは叶いませんでしたが、トム・ホーバスHCのもとチームのポテンシャルは十分秘めている。ロス五輪を視野に入れて就任の依頼をしたということでございます」と、4年後の大舞台に照準を合わせていることにも言及。

 続投を考えていた時期について問われると、「個人的にはパリ五輪前から次もトムでいきたいと思っていました。やはりスポーツはチームを育てるものだし、人を育てるもの。トムにはたった3年しか時間がなくて、女子と違って合宿期間も短い中でチームビルディングをやっていくなかで、ちょっと時間が足りなかったかなと。もう少し時間があればもっといいチームを作るだろうなと思っていたので、トムにはもう少し時間をあげたかったというのもありますし、私が見たかったというのもあります」と、ホーバスジャパンの可能性に大きな期待を寄せていた率直な思いを明かした。

 一方、ホーバスHCは「3年間準備していた五輪が終わって、自分のリフレッシュができないと良くないと思った」と五輪直後にアメリカへ帰国。「1カ月くらいはほぼバスケットボールを考えていない」とリフレッシュ休暇をとっていたという。交渉が本格化するまでは「何も考えていない。本当にビーチで歩いて、家族と長い間一緒にいなかったから一緒に過ごしたり、孫と過ごしたり。本当にリフレッシュ。あれが必要だった」と、家族と過ごした貴重な時間を振り返った。

 五輪後に続投をオファーしたJBAにとっては、ホーバスHCの“休暇明け”を待つ時間があったわけだが、三屋会長は「正直ずっとドキドキしていました」と、この期間を振り返っている。

「正式なオファーをしてから1カ月半くらいあって、『今はバスケットの話をしたくない』と言われた時には、そっとしておかなきゃいけないと思いながらも、すっごいドキドキしていました。もし断られたらどうしよう…というのは常に頭の中にあって、(ホーバスHCが続投を)断りそうだったら直接会いに行こうかなとも思っていました」

 無事にホーバスHC続投が決まり胸を撫で下ろした三屋会長は、「(今回の続投にあたり)細かいミッションはございません。トム・ホーバスのやり方は私なりに理解していますので。私が言うよりも彼は自分が何をするのかわかっているので」とコメント。ホーバスHCは目の前のアジアカップ2025予選にフォーカスしつつ、長期スパンでは「ロス五輪出場を決めてベスト8に入りたい」とパリで逃した“1勝”への思いも滲ませた。

 再始動するホ―バスジャパンは、4年後の大きな目標へ向けてどのように歩みを進めていくのか。日本代表は今後、11月11日より都内にある味の素ナショナルトレーニングセンターにて、アジアカップ2025予選Window2のメンバー候補23名を招集し合宿を実施。同21日に日環アリーナ栃木でモンゴル代表(同108位)、24日にアウェーでグアム代表(同80位)と対戦する。

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