2025.05.29

SR渋谷退団の船生誠也が仙台へ移籍「東北を盛り上げられたら」指揮官も期待

仙台への移籍が決まった船生誠也[写真]=B.LEAGUE
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 B1仙台89ERSは5月29日、サンロッカーズ渋谷から退団することが公表されていた船生誠也と、2025-26シーズンの新規選手契約に合意したことを発表した。

 現在31歳で福島出身の船生は、195センチ90キロのポイントガード兼シューティングガード。前橋育英高校、青山学院大学を経て、2015-16シーズンに当時NBLに所属していたアイシンシーホース三河(現シーホース三河)でトップリーグデビュー。2016年のBリーグ開幕後は、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ富山グラウジーズ琉球ゴールデンキングス広島ドラゴンフライズと渡り歩き、2024年にサンロッカーズ渋谷に加入。今月に自由交渉選手リストへ公示されていた。

 SR渋谷に加入して1年目だった今シーズンは、リーグ戦28試合の出場にとどまり、1試合平均でプレータイム7分50秒、1.8得点0.4リバウンド0.7アシストの成績だった。

 今回の移籍発表に際し、船生は以下のようにコメントしている。

「仙台のみなさま、はじめまして!サンロッカーズ渋谷から移籍してきました船生誠也です。仙台でプレーできることをうれしく思っています。私自身東北出身ですので、仙台はもちろん東北を盛り上げられたらと思っています。選手としてはベテランと言われる年齢になってきていますが、まだまだ成長したいと思っていますので、どうか新シーズン黄援よろしくお願いします!」

 また、仙台のダン・タシュニーヘッドコーチは以下のように期待のコメントを寄せている。

「誠也は仙台89ERSにチャンピオンシップレベルの経験をもたらしてくれる存在です。彼は日本でも最も多才な選手の一人であり、複数のポジションでプレーできるため、チームに柔軟な選手起用の可能性を与えてくれます。彼のサイズと高いバスケットボールIQは、チームにとって大きな力となるでしょう。また、ディフェンス力は彼のようなサイズの選手の中でも他に類を見ないものであり、様々な面において貢献してくれることを期待しています」

 また、SR渋谷も、高い3Pシュート成功率や体を張ったディフェンスなどいぶし銀の活躍を労いながら「プレータイムが限られる中でも、常にチームを鼓舞し続け、全身全霊をサンロッカーズ渋谷に捧げてくれた船生選手に、心から感謝するとともに、新たな舞台でのさらなる飛躍を願っています」とエールを送った。

 船生自身もSR渋谷のサイトを通し「チームとしても個人としても結果が出なかったシーズンだったと思います。そんなシーズンでもチームメイトの仲間や皆さんの温かい声援のおかげで最後まで走り切ることができたと思っています。感謝しています」とコメント。10年ぶりに舞い戻った青山学院記念館を再び離れることになり「大学3年間とプロ1年間、ありがとう青山学院記念館。これで晴れて卒業だ。行ってきます!」と力を込めた。

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