2025.09.29
ファイティングイーグルス名古屋は9月6日、「2025-26シーズン TIP OFF イベント in ららぽーと名古屋みなとアクルス」を開催し、新アリーナ建設を軸とした未来構想を発表した。今回の発表では、2027-28シーズンから稼働を予定する新アリーナの概要とともに、短期・中期・長期に分けたクラブのロードマップが示された。
新アリーナは名古屋市港区に建設され、最大収容人数は約1万人を見込む。Bリーグの新しいトップカテゴリー「B.LEAGUE PREMIER」で求められる基準を満たす規模であり、試合会場としてだけでなく、地域交流やイベントなど幅広い活用を想定している。クラブは新拠点を通じて、競技面だけでなく地域振興やファンコミュニティの形成にも取り組む方針だ。
イベントに登壇した成瀬日出夫社長は「この街とともに歩み、誇れるクラブをつくっていきたい」と述べ、新アリーナを地域の象徴として位置づけた。さらに「街とクラブが一体となる」ことを目指すとし、施設が地域社会に果たす役割を強調した。
発表されたロードマップは三段階に整理されている。短期では、B.革新の初年度となる2026-27シーズンから2027-28シーズンにかけてB.LEAGUE ONEで連覇を達成することを目標に掲げた。これはB.LEAGUE PREMIERへの参入に必要な条件を満たすための重要なステップと位置づけられている。
中期では、2027-28シーズンに稼働を予定する新アリーナを活用し、観戦体験を刷新することを示した。座席数や設備の充実による利便性向上に加え、ファンが試合以外の時間でも訪れることができる施設運営を目指す。クラブは「最もファンとの距離が近いアットホームなクラブ」という方針を掲げ、収容人数の拡大と同時に、ファンとクラブがつながりを深められる空間づくりを目指すとしている。
長期の目標としては、2030-31シーズンにB.LEAGUE PREMIERへ参入し、優勝争いに加わる姿を描いた。クラブスローガン「熱狂を、この街に。」に基づき、国内最高峰の舞台で1万人規模のファンとともに戦うことを将来像として示した。具体的には、競技力の強化と同時に、地域社会やスポンサーとの連携強化を進め、持続可能な経営基盤を確立する方針を打ち出している。
クラブによれば、新アリーナ建設は単なるインフラ整備にとどまらず、地域経済の活性化や新しい観戦文化の創出にもつながると見込まれている。地元企業や行政との協力を通じ、名古屋市港区を中心に街全体を巻き込む取り組みを推進していく方針が示された。
今回のTIP OFFイベントでは、成瀬社長からの説明に加えて、会場に集まったファンや関係者に対し、新シーズンに向けた意気込みやクラブの姿勢が示された。クラブにとって新アリーナは将来の競技環境を大きく変える基盤であり、長期にわたるクラブ経営の中核を担うものとなる。
ファイティングイーグルス名古屋が発表した新アリーナ計画と未来構想は、クラブの中長期的な方向性を明確にするものとなった。2027-28シーズンの新アリーナ稼働、そして2030-31シーズンのB.LEAGUE PREMIER参入と優勝争いに向けた歩みは、クラブの今後を示す重要な指針となる。
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