2025.11.24

並里成&須藤タイレル拓が選ぶ「Bリーグ歴代No.1 PG」は安藤誓哉…部門別でハーパーや富樫の名も/B MY HERO!

今季から横浜BCでプレーする安藤[写真]=B.LEAGUE
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 10月28日、Bリーグ応援番組「B MY HERO!」にてファイティングイーグルス名古屋に所属する須藤タイレル拓並里成のインタビューが公開された。その中で2人は、「パス」「ディフェンス」「勝負強さ」「総合力」の4つのテーマでそれぞれ「Bリーグ歴代No.1ポイントガード」を選出した。

■歴代最高のパサーは? 須藤が名前を挙げたのは横浜BCの“18番”

 まず「歴代で最もパスがうまいポイントガードは?」という質問に対し、須藤は横浜ビー・コルセアーズ森井健太の名前を挙げた。Bリーグ初参戦の須藤は今シーズン対戦した選手の中から選出する形。その中でも森井のパスは印象的だったようで、「自分が今まで7試合やったなかでは一番うまいかなと思う」と語り、「その状況の中で一番適切なパスをちゃんと毎回こなせる」と、その的確な判断力を絶賛した。

 一方の並里は「僕を入れたら僕が一番だと思うんですけど(笑)」と冗談を飛ばしつつ、「河村(勇輝)もいたからなぁ」と、同じ福岡第一高校出身の後輩の名前を挙げると、須藤も「あいつは確かにパスがうまい」と同調。さらに並里は、2023年10月に対戦した際に河村に40得点を奪われた試合について、「対戦したポイントガードにそれだけ取られたのは初めて。全部僕がついていたわけではないですけど、『完全にやられたなぁ』というプレーも何個かあった。正直今までで初めての経験でした」と回想。「一番“心技体”そろった選手なのかなと思いました」と最大限の賛辞を送った。

群馬時代に河村とマッチアップする並里[写真]=B.LEAGUE

■最もディフェンスがうまいPGは?名前が挙がったのは“粘り強い”2選手

 続いて「最もディフェンスがうまいポイントガード」について問われると、須藤は「ディフェンスって言われて思うのは(ジャン・ローレンス・)ハーパージュニアですね」と即答。「あいつはマジでディフェンスうまいんで。フィジカルだし」と語り、「ディフェンスでもアグレッシブ。引かない。詰めてディフェンスする攻撃的なディフェンス」、「フェイントかけて『引っかかった』と思ってもその先で追いついてくるので、すごい粘り強い」と、対戦したからこそ分かる粘り強さを解説した。

 一方並里も「ジュニアはすごい楽しみ」と福岡第一の後輩で、琉球ゴールデンキングス群馬クレインサンダーズ時代にもチームメートとしてプレーした後輩を評価しつつ、「今までやってきたなかだったらベンドラメ礼生かな」とサンロッカーズ渋谷の司令塔を指名。「フェイクに反応しなくて、周りとの距離感もしっかり保てていて、やっぱり脚力ですよね。足がついてくる」とそのフィジカルと判断力を評価した。

ディフェンスに定評があるハーパージュニア[写真]=B.LEAGUE

■最も勝負強い司令塔は満場一致であの男「俺が入っても富樫かな」

「最も勝負強いポイントガードは?」というテーマでは、両選手の意見が一致。須藤が「ナリさん抜いたら完全に富樫さんですね」と口火を切ると、並里も「いや、俺入れても富樫かな」と納得の表情を見せた。

 須藤は富樫の勝負強さについて、「試合終盤の緊迫した場面で判断ミスせず、かつちゃんと勝利に対して貢献できる」と分析し、「すさまじいくらいシュートが入る」とその決定力も絶賛。並里も、過去に自身の好ディフェンスの上から3ポイントを決められた経験を振り返り、「あれぐらい僕がグッディ(グッドディフェンス)したら、たぶん今まで決めた人いない気がします。彼からしたらタフショットじゃないんですよね、たぶん」と脱帽した。

須藤、並里ともに富樫の勝負強さを賞賛[写真]=B.LEAGUE

■総合No.1PGは安藤誓哉で意見が一致

 最後に「総合的にNo.1のポイントガードは?」と問われると、並里は「河村勇輝って言いたいんですけど、やっぱり安藤誓哉かなと思いますね」と、横浜BCの安藤誓哉を挙げた。その理由として「やっぱり彼はアルバルク(東京)で2連覇しているので。間違いなくあの年は彼がリードして、彼がタフに試合を支配したっていうのはあるので、“勝たせるガード”というふうに考えたときに、今のところ安藤誓哉かなと思います」と、勝者のメンタリティを高く評価。

 これには須藤も「自分もたぶん一緒ですね。対戦したなかではたぶん安藤さんが総合的に見たら一番いいポイントガードかな。一番つくのが大変だった」と同意。来るチャイニーズ・タイペイ戦で日本代表復帰が期待される司令塔の実力に、両選手とも最大級の賛辞を送った。

 選手それぞれの視点から語られる貴重な「No.1ガード論」は、ファン必見の内容だ。インタビューの全編は、バスケットボールキングのYouTubeチャンネルで視聴可能となっている。

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