2025.10.29
Bリーグは10月25、26日の2日間、フィリピン・マニラ首都圏タギッグ市のフォートボニファシオ・テネメントにて、バスケットボールを通じてフィリピンの社会課題解決に貢献し、比日両国の交流を深めることを目指すイベント「B.LEAGUE Hope ASIA HOOP FESTIVAL 2025 in Manila」を開催した。
フォートボニファシオ・テネメントは、1960年代に建設された低所得者向けの公共住宅で、建物中央には「テネメント・コート」と呼ばれる屋外コートが設けられている。壁面にはNBA選手らを描いた巨大な壁画が施され、地域住民の生活や文化の中心となってきた場所であり、マニラを象徴するストリートバスケットの聖地として知られる。
過去にはレブロン・ジェームズ(ロサンゼルス・レイカーズ)も訪れ、フィリピンにおけるバスケットボールの聖地とも言える場所。今回のイベントではTシャツの寄付のほか現地在住の子どもたちに向けたクリニックや、18〜51歳の男女が参加した3x3や1on1のトーナメントを実施。バスケットボールの基礎や技術だけでなく、日常的な運動の重要性などについての指導も行われた。
また、25日に開催されたセレモニーではBリーグ所属のフィリピン国籍選手からテネメントの子どもたちへのビデオメッセージも送られ、ドワイト・ラモス(レバンガ北海道)、エージェー・エドゥ(群馬クレインサンダーズ)、カイ・ソット(越谷アルファーズ)、キーファー・ラベナ(横浜ビー・コルセアーズ)、フランシス・ロペス(ファイティングイーグルス名古屋)、レイ・パークスジュニア(大阪エヴェッサ)が参加。6選手がデザインされたバスケットボールコートもお披露目された。
今回のイベントを通し、テネメント代表のジェニファー・クレン・コーピン氏およびイベント参加者は以下のようにコメントしている。
▼ジェニファー・クレン・コーピン氏
「私はテネメントで生まれ育ちました。通常『スラム街』と呼ばれていますが、私はこのコミュニティが大好きです。Bリーグ10周年のイベントをテネメント開催してくれて本当に感謝しています。このイベントは普段のイベントと違い、日本でプレーするフィリピン国籍選手がテーマとなっており、私たちは彼らをとても誇りに思っております。今回のイベントに参加したテネメント出身の子どもたちが、将来日本の Bリーグで活躍してくれることを願っています」
▼テネメント在住のイベント参加者
「テネメントでイベントを開催してくれてありがとうございました。楽しいイベントで、コートペインティングは特に美しかったです。T シャツとステッカーのプレゼントもありがとうございました。Bリーグは私達に幸せと希望を与えてくれました。いつか Bリーグの選手になりたいです。また、クリニックではバスケットボールの動きを学ぶだけでなく、どのように体を動かすべきかを学びました。これからも自分の身体を大切にするために、安全に、健康に過ごしていきたいと思います」
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