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ウインターカップ初優勝を飾った大阪薫英…2年連続主将を務めた幡出麗実「キャプテンとして成長できた」

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 12月28日、東京体育館で『SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度 第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会』の女子決勝が開催され、大阪薫英女学院高校(大阪府)が夏の女王・桜花学園(愛知県)を破り悲願の初優勝を果たした。

「日本一を目指してここまでやってきて、3年間いろんな思いだったり、いろんな経験とかもしながら、今年1年は特に悔しい思いばかりをしてきた1年だったので。それでもやっぱり下を向かずに、ずっと前を見続けて、このチームと、このメンバーでこうやって日本一になれて、本当に嬉しいです」

 そう初の快挙への感慨を語ったのは、背番号4を背負う幡出麗実。2年生の頃からキャプテンとして大阪薫英を率いたことについて聞かれると「自分はどうしても、プレーでチームを引っ張ったり勝ちに直結させるっていうよりも、気持ちの面で、この2年間キャプテンとしてチームを引っ張ってきた部分があったと思うし、そこは自信があったので」と、胸を張った。

「最後はやっぱコートに立ち続けて自分の得意な3ポイントでチームを勝たせたいっていう気持ちが強かった」。そう振り返った決勝戦では数字だけで見れば5得点に留まったものの、緊張ものしかかる大舞台での開幕3ポイントを沈め、試合最終盤、1点差を争う場面でのフリースロー2本も確実に捉えてみせた。

ベンチから声を掛けるキャプテン[写真]=伊藤大允

 初戦から2試合は無得点に終わり、プレータイムが伸びない苦しい時間も過ごした。そんな中でも下を向かずに「後輩たちが思い切ってプレーしたり、同じ3年生で唯一コートに立ってる三輪(美良々)が思い切ってプレーしてチームを勝たせるプレーができるようにとか、ベンチにいる中でもチームが勝つために自分のやるべきことをしっかりやりきろうっていう風に意識をしてたので、このウインターカップ期間中でもキャプテンとして成長できた」と、3年間の集大成となる大会の中でも成長を止めずに前へ進み続け、遂には優勝カップを手にした。

「この1年間、苦しいこととか楽しいこととか、いろんなことがあったんですけど、最後、この大きい舞台で、選手と保護者とギャラリーが一体となって掴んだ優勝なので嬉しいです」(松本璃音)

「今大会、すごい苦しいゲームが続いたんですけど、ま、40分間戦い抜くってことで、今日の試合も前半はうまくいかない中で、ハーフタイムでみんなで声掛け合って、チーム一丸となって3年生の方と、先生と日本一を掴めて、嬉しいです」(細澤幸生)

「今日の試合は最初は、苦しい時間とかもあったと思うんですけど、ずっと明るい声掛けをやっていこうっていうのをやっていて。ハーフタイムで自分たちで持ち直して、観客席のみんなとも、チーム一丸となって日本一になれたので、すごく良かったと思います」(原乙羽)
 
 逆境でも笑顔で戦った大阪薫英の選手が揃って口にする”チーム一丸”。その中核には、コート上で、さらにはベンチでも、常にキャプテンシーを発揮し続けた幡出麗実がいた。

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