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東山がウインターカップ決勝へ…「楽しくて仕方ない」最高の仲間と”最高の舞台”へ挑む佐藤凪

東山をけん引する佐藤凪[写真]=SoftBank ウインターカップ2025
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 12月28日、東京体育館にて「SoftBank ウインターカップ2025 令和7年度 第78回全国高等学校バスケットボール選手権大会」の男子準決勝が行われ、東山高校(京都府)が福岡第一高校(福岡県)を72-58で撃破。悲願のウインターカップ初優勝へ前進した。

 これまでの3回戦、準々決勝でも接戦が繰り広げられる中で、40分フルタイムの出場で東山を押し上げてきた佐藤凪。準決勝でも足を気にする様子が何度も見られ、エース兼キャプテンに降りかかる疲労の蓄積は計り知れない。しかし、そんな状況でも25得点10アシスト3スティールと圧巻のパフォーマンスを披露。試合後には「楽しくて仕方ない。こいつらとやるバスケが一番楽しいんで」と、口元を緩めた。

 疲れも顕著に見えてくる最終クォーターには、粘る福岡第一を寄せ付けずリードを拡大。その要因を佐藤は「やっぱり気持ちの部分ですかね」と振り返る。

「誰も負けるなんて思ってる人いなかったですし。全員が勝ちを信じてプレーしてました。しいてあげるなら(カンダマビカ)サロモンが、あれだけ頑張ってリバウンド取ってくれて、彼のおかげで勝ったと言っても過言ではない」

エースを支えるチームメートたち[写真]=SoftBank ウインターカップ2025

 チームハイの得点をマークしながらも、勝利の立役者として名前を挙げたのは、頼れるビッグマンだった。さらには「僕は点取ることに専念して、(佐藤)久遠とか(鈴木)勇功にボール運びは任せて。もう最後は華やかではなかったんですけど、地味に点数重ねて、最後ディフェンス守って。本当にチームメートに勝たせてもらった勝負だった」と、エーススコアラーを支えた仲間たちにスポットライトを当てる。

 しかし、チームで72得点と決してハイスコアとは言えない結果に納得していない様子。「もっと点取って、もっとシュート決めて。それが東山のバスケの醍醐味だと思いますし、面白いとこだと思うので。最後くらい見てる皆さんに楽しんでもらえたらなと思います」。3年生の集大成となる舞台でも、観客を楽しませようとする余裕を覗かせた。

「明日も最高の舞台だと思うので、思いっきり楽しみたい」。最高の仲間とのプレーを存分に楽しみ、見る人をも楽しませようとするエンターテイナーは、29日13時00分、東京体育館で行われる福岡大附属大濠高校との決戦の舞台に上がる。

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