2026.01.04

29-4の第4Qで決着…ゴッドドアが初戦突破、昨年王者RIZINGS徳島に挑戦

24得点13リバウンドのダブルダブルを達成したゴッドドアの吉本拓志 [写真]=バスケットボールキング
バスケットボールキング編集部

 1月4日、京王アリーナTOKYOで「京王 Jr.ウインターカップ2025-26(2025年度 第6回全国U15バスケットボール選手権大会」男子1回戦が行われ、兵庫県代表のゴッドドアが島根県代表のBlack Spartansと対戦した。第2回大会で瀬川琉久(現千葉ジェッツ)を擁して優勝した実績を持つゴッドドアは、学校部活動でもBリーグクラブのユースチームでもなく、地域を拠点に活動するいわゆる“街クラブ”として全国の舞台に立つ存在。特定の中学校やプロクラブに紐づかず、独立した立場で継続的な指導を軸に強さを誇る。

 その街クラブ代表に対し、Black Spartansが第3クォーターまで互角以上の戦いを展開した。序盤から緊張感のある展開となり、Black Spartansは杉本心温、福岡樹を中心に積極的に攻め、ゴッドドアに簡単な得点を許さない。ゴッドドアも吉本拓志や福井遥陽の得点で応戦し、前半は拮抗したスコアで推移した。

 第3クォーターもBlack Spartansが粘り強く食らいつき、会場には番狂わせの気配が漂った。ターンオーバーが頻出し、最大で11点ものビハインドを追う展開となってしまった。

 流れが大きく変わったのは最終クォーターだった。ゴッドドアはディフェンス強度を一段引き上げ、リバウンドとルーズボールで優位を確保。そこから一気にトランジションへと持ち込み、この10分間で29-4とBlack Spartansを圧倒した。終盤にかけてはベンチからのエナジーも加わり、全国大会を戦い抜いてきた街クラブとしての経験値を感じさせる締めくくりとなった。

 試合後、Black Spartansの上代昂太郎ヘッドコーチは、第4クォーターに対応し切れなかった点を率直に認めた。「相手が強いのは分かっていましたが、それを4クォーター続けるのは難しかった。後半はリバウンドやルーズボールの部分で差が出ました」と振り返り、「集中力やゲームへの入り方は本当に素晴らしかった」と相手を称えた。中学校部活動と並行してクラブを運営している背景にも触れ、「3年生が引退した後に挑戦できる場所を作りたかった。島根の子どもたちが全国を経験できたことは、次につながると思います」としみじみと語った。

 一方、勝利したゴッドドア本間雄二ヘッドコーチは、前半の苦戦も含めて全国大会の難しさを口にする。「軸が相手の5番(杉本心温)と7番(福岡樹)は分かっていたので、前半はいろいろ試しながら、後半に走れる展開を作ろうと考えていました」と試合を振り返り、「この舞台で1回戦からあれだけアジャストしてシュートを決めてくる。そういう強度を持った選手たちなので、リスペクトを忘れてはいけないとハーフタイムに伝えました」と明かした。

 第3クォーターには自らのターンオーバーから流れを持っていかれかけた場面もあり、「隙を与えたらすぐに離される。それが全国大会」と警鐘を鳴らす。それでも「我慢して後半に自分たちのバスケットを出せた」と、選手たちの対応力を評価した。

 終盤の爆発は、1年間積み重ねてきたスタイルの成果でもある。「今年、うちはサイズが小さい。だからこそトランジションで日本一を獲ろうとこだわってきました。リバウンドやルーズボールを拾うために、ディフェンスで『相手が1歩動く間に、こっちは2歩も3歩も動く』。前半は重かったですが、後半、特に4クォーターにうちのエナジーが出て走り勝てたのは、1年間やってきたことの成果だと思います」と語った。

 前半は3ポイントシュートも決まらず、思うようにトランジションが機能しない時間帯が続いた。それでもスタイルを変えずに我慢を重ねたことが、後半の加速につながった。独立した立場の街クラブとして積み上げてきた哲学と経験が、試合終盤に表れた形だ。

 この勝利でゴッドドアは2回戦へ進出。次戦では、昨年大会の王者RIZINGS徳島と対戦する。最大の焦点は、エースの平岡泰介への対応となる。本間ヘッドコーチは「爆発したら止めるのは簡単ではない。この世代でナンバーワンだと思っている選手」と警戒感を示し、「個ではなく、チームでどう守るかが重要になる」と語った。

 両チームは今年度、練習試合を含めて何度か対戦しており、その成績はゴッドドアが勝ち越しているという。ただし本間HCは「それと明日の試合は全く別」と強調し、「しっかり対策した上で、チャレンジャーとしてぶつかりたい」と前を向いた。

文=入江美紀雄

国内の関連記事

BASKETBALLKING VIDEO