2020.12.01

西地区の上位戦線へ食い込むために両軍とも負けられない一戦、キーマンはトーマス・ケネディ

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

広島ドラゴンフライズvs 滋賀レイクスターズ(@広島サンプラザホール)
12月2日19時5分

 西地区の上位戦線に食い込むためにも、両チームともに負けられない一戦。西地区8位の広島ドラゴンフライズのホームに、同6位の滋賀レイクスターズが乗り込む。

 広島が11月に挙げた白星はわずか「1」。特に強豪・宇都宮ブレックスには圧倒された。第1戦で今シーズンワーストの54得点に封じられ、第2戦も先行したものの、相手のプレッシャーが強くなるとパスが回らなくなり、シュートを打たされ、リバウンドを拾われることで、逆襲を許した。しかし、バイウィーク中にトーマス ケネディが日本国籍を取得したことはチームにとって朗報だろう。

 一方、滋賀は6勝9敗と勝率5割には及ばないが、11月は第7節でアルバルク東京と接戦を演じ、8日の第2戦では金星を挙げた。もちろん課題は残るが、ステップアップが求められていた日本人選手の台頭が要因のひとつ。京都を82-79で下した15日の試合では、狩俣昌也晴山ケビンに加えて、村上駿斗前田怜緒といった若手が勝負の4クウォーターで活躍を見せており、成長した姿を感じさせる。

 今節、滋賀は守備の対処が肝心となる。相手のケネディが帰化選手になったことで、2人の外国籍選手との同時起用が予想される。これによりミスマッチが生じるため、195センチを越える頓宮裕人今川友哲の出番も増えるだろう。対する広島はアウトサイドのディフェンスがポイント。相手の3ポイントシュート成功数はリーグ2位を記録しており、オープンショットや、シュートにつながる攻撃の芽を摘んでいきたい。

 文=大橋裕之

■ロスター
・広島(ヘッドコーチ:堀田剛司)
ジャマリ・トレイラー
トーマス・ケネディ
朝山正悟
岡本飛竜
アイザイア・マーフィー
グレゴリー・エチェニケ
田渡凌
田中成也
荒尾岳
古野拓巳
谷口大智
森山修斗

・滋賀(ヘッドコーチ:ショーン・デニス)
ジョナサン・オクテウス
村上駿斗
狩俣昌也
ジョーダン・ハミルトン
晴山ケビン
今川友哲
アンガス・ブラント
谷口光貴
伊藤大司
頓宮裕人
前田怜緒

この試合の他の記事

BASKETBALLKING VIDEO