2020.12.04

秋田ノーザンハピネッツが攻撃的なディフェンスで広島ドラゴンフライズのボール運びに襲い掛かる

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

秋田ノーザンハピネッツ vs 広島ドラゴンフライズ(@能代市総合体育館)
第1戦:12月5日18時5分 第2戦:12月6日14時5分

 ディフェンスに磨きのかかる秋田ノーザンハピネッツに、トーマス・ケネディで新たな可能性を感じさせる広島ドラゴンフライズが挑む。

 秋田は積み重ねてきた守備が機能して、優勝候補の栃木や千葉らに接戦を繰り広げている。白星こそあと一歩だが、スティールはリーグトップクラスを記録しており、選手たちがボールの奪いどころを共通認識として持ち、仕掛けている証であろう。またカディーム・コールビーがブロックランキングのベスト10に名を連ね、その選出規定に満たないものの、アレックス・デイビスもゴール下で存在感を見せていることも、活躍の要因である。

 一方、広島は黒星が先行も、帰化選手となったケネディは反攻の起爆剤だ。スティールやブロックなど球際に強いジャマリ・トレイラーと、リーグ屈指のリバウンダーであるグレゴリー・エチェニケとの同時起用によって、守備から攻撃に転じた際のフィニッシャーとして彼の良さが引き立つことが予測される。

 今節、秋田は威力が増す相手の攻撃を食い止めることがテーマとなる。これまでも帰化選手のいる強豪との対戦で、統制のとれたディフェンスを披露しているだけに、出鼻をくじいて主導権を握りたい。対する広島は相手の守備をかいくぐり、ミスを最小限に試合へ入ることができるか。先制パンチを浴びないように、岡本飛竜らガード陣の働きが鍵となる。また谷口大智にとっては移籍後、初めて古巣との対戦となる。出番が来れば、過去4季在籍した地で成長した姿を見せたい。

文=大橋裕之

■ロスター
・秋田(ヘッドコーチ:前田顕蔵)
大浦颯太
細谷将司
野本建吾
アレックス・デイビス
伊藤駿
中山拓哉
長谷川暢
多田武史
保岡龍斗
ハビエル・カーター
カディーム・コールビー
古川孝敏

・広島(ヘッドコーチ:堀田剛司)
ジャマリ・トレイラー
トーマス・ケネディ
朝山正悟
岡本飛竜
アイザイア・マーフィー
グレゴリー・エチェニケ
田渡凌
マーク・セントフォート
田中成也
荒尾岳
古野拓巳
谷口大智
森山修斗

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