2020.12.08

苦しい戦いが続く新潟アルビレックスBB、千葉ジェッツに対してどのような策を講じるのか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

新潟アルビレックスBB vs千葉ジェッツ(@シティホールプラザアオーレ長岡)
12月9日19時5分

 ダブルオーバータイムを制した前々節の勢いを、新潟アルビレックスBBは前節のサンロッカーズ渋谷戦に持ちこむことができなかった。2戦を通じて相手のディフェンスのプレッシャーをまともに受け、ターンオーバーを連発。1戦目では柏倉哲平林翔太郎、2戦目では池田雄一が2ケタ得点を挙げたものの、ロスコ・アレンが負傷で欠場したにもかかわらず外国籍選手にやや頼ってしまった印象もある。池田が通算5000得点を達成したという明るい話題もあったが、横浜ビー・コルセアーズが星1つの差に迫っており、危機感を募らせなければならない。

 一方の千葉ジェッツ島根スサノオマジック戦の連勝により、東地区首位の宇都宮ブレックスをとらえた。1戦目は島根のゾーンディフェンスに戸惑い、一時リードを許す場面もありながら、富樫勇樹のシュートの不調を西村文男がカバー。2戦目は終始優位を譲ることなく、22点差の快勝だった。ギャビン・エドワーズの穴も赤穂雷太が2戦とも2ケタ得点で埋め、選手層の厚さを改めて見せつけた形だ。今節の結果次第では地区首位に躍り出るということもあり、気合いは入っているだろう。

 新潟は昨シーズン、ゾーンディフェンスを駆使して千葉に1つ土をつけている。今シーズン就任した福田将吾ヘッドコーチがどのような策を講じるかが、まずは重要なポイントになる。また、千葉のディフェンスのプレッシャーをかわすには、前節馴染みのあるアリーナで今一つ振るわなかった納見悠仁の奮起も不可欠だ。

 文=吉川哲彦

■ロスター
・新潟(ヘッドコーチ:福田将吾)
星野曹樹
大矢孝太朗
アレン・ダーラム
五十嵐圭
柏倉哲平
石井峻平
納見悠仁
佐藤公威
ロスコ・アレン
池田雄一
林翔太郎
ジェイソン・ウォッシュバーン

・千葉(ヘッドコーチ:大野篤史)
ジョシュ・ダンカン
富樫勇樹
コー・フリッピン
田口成浩
赤穂雷太 ※特別指定
大宮宏正
西村文男
シャノン・ショーター
佐藤卓磨
藤永佳昭
ギャビン・エドワーズ
セバスチャン・サイズ
ラシードファラーズ
原修太

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