2020.12.11

星1つ差で川崎ブレイブサンダースを追う富山グラウジーズ、前節浮き彫りになった課題を解消できるか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

富山グラウジーズvs川崎ブレイブサンダース(@富山市総合体育館)
第1戦:12月12日18時5分 第2戦:12月13日13時5分

 第9節までに11勝4敗の好成績を残し、バイウィーク明けの初戦もアルバルク東京に土をつけた富山グラウジーズだが、前々節は1勝1敗に終わり、前節の宇都宮ブレックス戦は今シーズン最少の63得点で完敗。ターンオーバーが17個にのぼった上にシュートの確率が低く、相手の強固なディフェンスに歯が立たなかった。また、22本打ったフリースローを10本外し、試投数がリーグ首位ながら成功率は決して高くないという弱点を突かれた格好。100失点のディフェンスも含め、今後への課題が浮き彫りとなった。

 その富山は第9節で星を分けた川崎ブレイブサンダースと早くも再戦。川崎は前節、横浜ビー・コルセアーズとの神奈川ダービーで苦戦を強いられながらも1点差で逃げ切った。前々節から中1日というタフな状況だったが、これで4連勝。バイウィーク明けはベンチスタートに回っている篠山竜青が今シーズン初の2ケタ得点を挙げ、役者が揃ってきた印象もある。

 現在の順位は川崎が14勝5敗で東地区3位、富山が星1つの差で同4位となっている。今はまだ順位を気にする段階ではないが、今後の順位争いを考慮すると4度しかない直接対決の成績は頭に入れておく必要がある。前回の対戦は前述の通り1勝1敗。今節1戦目で敗れたほうは、得失点差もふまえた上で2戦目を必ず勝たなければならないため、まずは1戦目を取ることが双方にとって重要となる。富山は短い準備期間で前節の課題をどこまで改善できるかが勝負の分かれ目だ。

文=吉川哲彦

■ロスター
・富山(ヘッドコーチ:浜口炎)
リチャード・ソロモン
山口祐希
阿部友和 ※インジュアリーリスト
水戸健史
宇都直輝
前田悟
松脇圭志
橋本晃佑
城宝匡史
ジュリアン・マブンガ
ジョシュア・スミス
岡田侑大

・川崎(ヘッドコーチ:佐藤賢次)
藤井祐眞
青木保憲
マット・ボンズ
篠山竜青
増田啓介
辻直人
マティアス・カルファニ ※インジュアリーリスト
ニック・ファジーカス
大塚裕土
熊谷尚也
長谷川技
パブロ・アギラール
ジョーダン・ヒース ※インジュアリーリスト
セドリック・シモンズ

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