千葉ジェッツは速い展開から主導権を握りたい、富山グラウジーズはインサイドの守備がポイント

小沼克年

フリーライター

■千葉ジェッツvs富山グラウジーズ（＠船橋アリーナ）
第1戦：12月19日15時5分　第2戦：12月20日15時5分

　千葉ジェッツが8連勝で東地区首位に浮上した。しかし、前節の試合は課題が残る内容となった。京都ハンナリーズをホームに迎えた第1戦は、第3クォーターまでに24点リードを作ったが、最後の10分間は大量29失点。オフェンスでも14得点に留まり、最終的に9点差まで追い上げられた。続く第2戦は最終スコア86－75。富樫勇樹の22得点10アシスト、セバスチャン・サイズの21得点15リバウンドで連勝をキープしたものの、1戦目とは逆に試合の入りに失敗。第1クォーターで14−24と出遅れた。

　富山グラウジーズは前節、川崎ブレイブサンダースとのホーム2連戦。終始競り合いとなった第1戦では、延長戦に持ち込まれて101－102で惜しくも敗戦。だが、第2戦ではジュリアン・マブンガを中心に序盤から得点を重ねると、守備でも相手を抑え込んで前半で18点リードを得た。そのまま点差を維持し、96－78でリベンジに成功した。

　千葉vs富山のカードは、今シーズン初の対戦。船橋アリーナでの2連戦となるが、富山は千葉に4勝差をつけられており、連敗だけは何としてでも避けたい。白星を勝ち取るためには、走力のあるギャビン・エドワーズとサイズのインサイド陣をどう抑えるかが1つのポイント。スピードではジョシュア・スミスがついていけないだけに橋本晃佑の働きが重要になりそうだ。対する千葉は、まずは前節課題の守備に意識を向ける必要がある。ボールを奪ったら相手を置き去りにするようなスピーディーなバスケットで主導権を握りたい。

文=小沼克年

■ロスター
・千葉（ヘッドコーチ：大野篤史）
ジョシュ・ダンカン
 富樫勇樹
 コー・フリッピン
 田口成浩
 赤穂雷太 ※特別指定
大宮宏正
 西村文男
 シャノン・ショーター
 佐藤卓磨
 藤永佳昭
 ギャビン・エドワーズ
 セバスチャン・サイズ
 ラシードファラーズ
 原修太