2020.12.25

シーホース三河の“矛”と宇都宮ブレックスの“盾”が激突、勝負のカギは3ポイントか

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

シーホース三河vs 宇都宮ブレックス(@ウィングアリーナ刈谷)
第1戦:12月26日14時5分 第2戦:12月27日14時5分

 西地区首位を走るシーホース三河レバンガ北海道との2戦目に敗れ、連勝が9で止まった。6得点と沈黙した1戦目と同様に2戦目も第2クォーターが鬼門となり、わずか9得点。後半に盛り返したものの北海道の粘りで延長戦に突入すると、相手の外国籍選手を止めることができないまま3点差で落とす結果となった。前半だけで49失点と、このところ上向いていたディフェンスが乱れてしまったのが敗因。ここまではホームでの失点が多い傾向にあり、それが5勝4敗とホームで“貯金”を作れない要因になっている。

 宇都宮ブレックスは12月に入って3勝3敗と苦しんでいたが、それ以上に苦しい状況が続くアルバルク東京を連破。1戦目が69失点、2戦目が70失点といずれもディフェンスの勝利だった。前節は東地区首位の千葉ジェッツも連勝したため、星1つの差を追う状況は変わっていないが、リーグ最少失点を誇るディフェンスの自信を取り戻すことはできた。

 宇都宮は今季、千葉の他に富山グラウジーズサンロッカーズ渋谷といった東地区の得点数上位3チームを60点台に抑えこんだ試合もあった。したがってこの顔合わせの最大のポイントは、西地区で突出した得点力を誇示する三河のオフェンスが宇都宮を相手にどこまで通用するかという点になる。宇都宮は特に3ポイントの被成功率がリーグトップクラスの低さ。金丸晃輔以外の選手が3ポイントを確率良く決めることができれば、勝機が近づくに違いない。

文=吉川哲彦

■ロスター
・三河(ヘッドコーチ:鈴木貴美一)
川村卓也
柏木真介
カイル・コリンズワース
長野誠史
高橋耕陽
熊谷航
金丸晃輔
根來新之助
シェーン・ウィティングトン
加藤寿一
シェーファーアヴィ幸樹
ダバンテ・ガードナー

・宇都宮(ヘッドコーチ:安齋竜三)
田臥勇太
ジェフ・ギブス
LJ・ピーク
比江島慎
テーブス海
遠藤祐亮
竹内公輔
渡邉裕規
鵤誠司
ライアン・ロシター
喜多川修平
ジョシュ・スコット

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