2021.03.19

CS進出のために負けられない名古屋Dが天皇杯王者に挑戦

2000年より、バスケットボール専門で取材活動中

名古屋ダイヤモンドドルフィンズ vs 川崎ブレイブサンダース(@ドルフィンズアリーナ)
第1戦:3月20日15時5分 第2戦:3月21日15時5分

 手負いだったとはいえリーグ制覇2度を誇るアルバルク東京をいずれも延長の末に連破しながら、前節の名古屋ダイヤモンドドルフィンズ大阪エヴェッサという今、最も勝たなければならない相手に連敗。2戦ともハイスコアの展開の中、第3クォーターのオフェンスの不具合が敗戦に直結した。勝率で大阪と並び、直接対決の黒星先行によってチャンピオンシップ圏内の西地区3位の座を取って代わられ、ワイルドカードでもやはり同勝率のA東京に直接対決の得失点差で劣り、CS圏外の3位。それだけにここで意気消沈することなく、バイウィーク明けの戦いに強い気持ちで臨む必要がある。

 その気持ちの強さを測るには、川崎ブレイブサンダースは格好の試金石となるだろう。前節の新潟アルビレックスBB戦は1戦目こそ相手の奇襲に戸惑って苦戦したものの、4試合ぶりの出場となったニック・ファジーカスが残り7秒に決勝点を挙げて勝ちきり、2戦目は37点もの大差で退けた。直近のリーグ戦10試合で9勝1敗と大きく星を伸ばし、その後の第96回天皇杯ファイナルラウンドではシーホース三河宇都宮ブレックスを下して優勝。マティアス・カルファニら故障者を抱えてはいるが、最も勢いのあるチームであることは間違いない。

 名古屋Dはここ10試合で6勝4敗だが1試合平均89.1得点で、80得点を下回ったのも1試合のみ。同85.9点と増加傾向にある失点を減らすことが大前提となる。特に天皇杯MVPのジョーダン・ヒースへの守り方がカギになりそうだ。

文=吉川哲彦

■ロスター
・名古屋D(ヘッドコーチ:梶山信吾)
小林遥太
齋藤拓実
ジェフ・エアーズ
菊池真人
張本天傑
安藤周人
レオ・ライオンズ
中東泰斗
中務敏宏
笹山貴哉
ジャスティン・バーレル
木下誠
狩野祐介

・川崎(ヘッドコーチ:佐藤賢次)
藤井祐眞
米須玲音 ※特別指定
青木保憲
篠山竜青
増田啓介
辻直人
マティアス・カルファニ
ニック・ファジーカス
大塚裕土
熊谷尚也
長谷川技
パブロ・アギラール
ジョーダン・ヒース

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