2021.03.26

B1昇格チーム同士が今季初対戦、見どころは両チームの大黒柱

1986年生まれ。バスケットボールのライターとして3x3が得意領域。国内外のトレンドを追い、競技の歴史を紡いでいます。5人制もbjリーグ時代から、Bリーグに至るまでカバー。また毎年の楽しみは代々木のALLDAYに行くこと。

広島ドラゴンフライズvs信州ブレイブウォリアーズ(@広島サンプラザホール)
第1戦:3月27日13時35分 第2戦:3月28日13時35分

 広島ドラゴンフライズ信州ブレイブウォリアーズが今シーズン初対決を迎える。B1昇格チーム同士の対戦となるが、浮上のきっかけをつかむのは果たしてどちらのチームか。

 広島は黒星が大きく先行する中で攻防両面のテコ入れを図り、最下位脱出を模索する。2月末に尺野将太氏が新指揮官に就任して以降、控え選手も含めた積極的な選手起用と、ディフェンスで仕掛ける采配が増え、敗戦の中にも収穫を増やしている印象だ。また新戦力のチリジ・ネパウェを迎えたことで、30分以上出場する試合が続いた大黒柱のグレゴリー・エチェニケの負担を減らす目途が立った。インサイドを起点にボールが収まれば、ここ数試合、得点が伸び悩む朝山正悟の長距離砲も生きてくるだろう。

 一方、信州は西山達哉大崎裕太といった主力ガード陣が万全ではない中で、先発を担う山本エドワードがその穴を埋めている。勝負強いオフェンスで2桁得点を連発し、ウェイン・マーシャルらビッグマンと息のあった連係も見せている。また、そのマーシャルも3月7日のシーホース三河戦で今シーズン3度目の30得点以上を叩き出すなど、大黒柱としてチームをけん引。ベストメンバーでなくても現有戦力が奮起し、3ポイントシュートを放ち続けるスタイルを貫いており、勝利につなげたい。

 今節の見どころは、両チームの大黒柱。エチェニケとマーシャルはB2時代の2019-20シーズンも対戦経験がある間柄だ。インサイドの攻防、そして味方の3ポイントシュートを引き出すうえでも彼らのマッチアップは試合の流れを左右するに違いない。

文=大橋裕之

■ロスター
・広島(ヘッドコーチ:尺野将太)
トーマス・ケネディ
朝山正悟
岡本飛竜
アイザイア・マーフィー
グレゴリー・エチェニケ
柳川幹也 ※特別指定
チリジ・ネパウェ
田渡凌
田中成也
荒尾岳
古野拓巳
谷口大智
森山修斗

・信州(ヘッドコーチ:勝久マイケル)
山本エドワード
井上裕介
西山達哉
栗原ルイス
武井弘明
佐藤託矢
大崎裕太
ジョシュ・ホーキンソン
ヤンジェミン
三ツ井利也
小野龍猛
ウェイン・マーシャル
アンソニー・マクヘンリー

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