2023.05.18

島田チェアマンがスタッツでレギュラーシーズンを振り返る…河村勇輝は「異次元のスタッツ」

『島田のマイク』第133回が公開
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 5月18日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第133回が配信。今回はB.LEAGUE#LIVE2022の生みの親である株式会社マイネット代表取締役社長岩城農氏をゲストに迎え、レギュラーシーズンを終えたBリーグをスタッツに注目して振り返っている。

 島田チェアマンはスタッツに注目して印象に残ったチームに横浜ビー・コルセアーズを挙げ、「初のチャンピオンシップ出場と勝率の向上は、河村勇輝選手のスタッツが良いことの因果関係があるのか。得点ランキング7位、アシスト1位、リバウンドもかなり取っていて、どんだけ働いてるんだ!って。その結果がどこまでチームの勝利に貢献しているかが知りたい」と話した。

 岩城氏は河村の注目すべきポイントとして、「あれだけ長い時間ボールを持っているのにターンオーバーが少ない」ことと「チームが困った時やショットクロックの少ないなかでのプレーメイクやタフショット、クラッチタイムでのシュートアテンプトが多い」ことの2つを挙げ、「驚異的なスタッツ」と話した。河村はスタッツを総合して貢献度を表すファンタジーポイントではB1、B2選手を共通して10位につけ、日本人選手やガードポジションの選手のなかではぶっちぎりで1位だった。

 さらにほかの選手と比較して疲労が出てくるはずのリーグ終盤に差し掛かり、尻上がりに数字が上がっており「違う世界観でプレーしている」「1人だけ異次元」と島田チェアマン、岩城氏とともに声をそろえて絶賛した。

 島田チェアマンは続いて、スタッツの観点から気になるチームとして千葉ジェッツを挙げた。24連勝、53勝7敗、最高勝率と数々の記録を残した千葉Jの強さについて岩城氏は、「攻守において、オフェンス1位ディフェンス3位。その他各スタッツ全部上位に入り弱点がない。隙がないチーム」と分析した。また、千葉Jに近いスタッツを残したのが名古屋ダイヤモンドドルフィンズであると話し、「ケガ人が出てしまって下がってしまったが、フルメンバーで戦えていたらさらに良いチームだった」と数字から読み取った。

 シーズンが進むにつれてスタッツが伸びていった注目選手として名前が挙がったのはB2佐賀バルーナーズ西川貴之。1月までは平均10得点程であったが、2、3月は平均20得点を超え佐賀の3月の10連勝に貢献した。「ファンタジースポーツのなかでも人気が上がっている」と岩城氏。

 スタッツの普及については「バスケットはスタッツを見て楽しめる数少ないスポーツ」であると述べ、「スタッツを経由して見たかったプレーの文脈がわかる」とプレーの理解を広げる。さらにBリーグサイトのスタッツコンテンツの充実が、B.LEAGUE#LIVE2022のアクティブユーザーの増加につながり「たぎる瞬間に行き着きやすくなる」と熱く語った。

 またスタッツはファンの方だけでなくバスケ関係者、選手も常に気にしている数字であり言わば「選手にとってはプロとしての通知表」とスタッツの重要性を位置付けた。

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