2023.05.19

自身初のセミファイナルに向けて取材に応じた安藤周人「かなりいい準備ができている」

5月18日、セミファイナルへ向けた会見に臨んだ安藤[写真]=B.LEAGUE
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 アルバルク東京は5月18日、セミファイナルに向けた会見を実施し、チームの主軸を担う安藤周人が取材に応じた。

 会見に臨んだ安藤は島根戦を「チームとしてより一層成長できた3日間」と話し、「レギュラーシーズンで2敗した相手に、メンバーが揃わない中CSで勝ち切れたのは自信になったと思う。特に若手選手の4人(小酒部泰暉吉井裕鷹笹倉怜寿平岩玄)は自信を持ったと思う。全員が去年あの場所で悔しい想いをして、この試合にかける想いは大きかった。勝った時にみんなで喜べて、僕自身も含め去年のリベンジができたことは本当に嬉しかった」と振り返った。

 同選手は先日行われたチャンピオンシップクォータファイナル島根との3戦で、10本の3ポイントシュートを含む49得点をマークした。セミファイナル進出のかかった第3戦ではチームハイの19得点を挙げチームを勝利へ導いた。名古屋D在籍時から数えて自身4度目のCS出場となった今大会だが、過去3回はクォータファイナルを突破することができなかった。

「去年も島根、名古屋の時も2年連続で琉球と当たって負けていたので、(今年も島根と戦うことになり)本当にこの壁を自分自身が超えないといけないと思っていた。今のチーム状況だと、僕がなんとかしてチームを引っ張らないといけない、チームを勝たせないといけない、自分が周りを生かしたり周りが困っている時は自分が何をしたらいいのかということを色々考えました。この島根の初戦に関してはレギュラーシーズンのどの試合よりも1番気合いが入っていたし、結果として勝ち越せたことは良かった。自分としても満足のいくパフォーマンスができたかなと思う」と自身の心境について語った。

 島根にリベンジしチーム状況も良くなっていると話す安藤。「なかなか全員揃わない中で戦っていく状況は変わらないので、誰1人として下を向くことはない、今やるべきことをしっかりやろうと全員が前を向いている。しっかりと次に向けて準備ができているので、チーム状況としては問題ない」と力強く答えた。

島根との3戦で10本の3ポイントシュートを沈めた安藤[写真]=B.LEAGUE

 千葉ジェッツとのセミファイナルに向けては「4月末の対戦で連敗しましたが、僕はあまり気にしていない」と答え、「大差で負けてしまったが、あの時はあの時だと思っているし、今のアルバルクとあの時のアルバルクは別物だと思っている。今はメンバーが揃わず苦しい状況ですが、しっかりといい準備もできていて、島根にも勝ち切れたので、僕は何も心配していないですし、準備してきたことを週末に向けてぶつけられたらなと思っています」と前を向く。

リモート会見で取材に応じた安藤 [写真]=アルバルク東京

 千葉Jと戦う上でポイントとなる部分については「千葉Jは一人ひとりの得点能力が高く、今ベストなチームだと思う」と話し、「前回(島根戦)の反省はリバウンドと、1on1で負けてしまう部分が顕著に出た。僕たち一人ひとりがちゃんとディフェンスをやれば1on1を止めることができると思っているし、ミーティングでもヘルプのポジションやチームディフェンスの話ができているので、前回に比べるとかなりいい準備ができていると思います」と分析した。

 ガードポジションの選手の負傷もあり、普段と違う役割が与えられることも予想されるが、自身のプレーについては「どのポジションをやろうが、僕のやることは変わらないと思っているのでポイントガードが手薄ですけど、小酒部が引き続きやると思うので、そこのサポートもしつつ、自分の得点も狙えたらなと思います。千葉Jもスカウティングをしてきますし、それにすぐ対応できればなと思います」と先を見据えている。

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