SF快勝、順当にファイナルへ進んだ千葉J…富樫、琉球に上回っている部分は「全部」

　5月21日、船橋アリーナで「日本生命 B.LEAGUE CHAMPIONSHIP 2022－23」セミファイナルが開催され、千葉ジェッツがアルバルク東京との第2戦に臨んだ。

　第1戦は23点差をつけて快勝した千葉J。第1クォーター序盤、一時リードを許すも立て続けに3ポイントシュートを決めて逆転に成功。50－29で試合を折り返すと、後半もアウトサイドシュートを確実に沈め点差を拡大。隙のないディフェンスでA東京の得点を許さず93－62で第2戦も快勝し、ファイナル進出を決めた。

　試合終了後、インタビューに応じた富樫勇樹は「連勝して、ファイナルに進むことができて良かったなと思いますし、ケガ人もなく、攻守ともに良い内容でできたのですごく良い試合になったと思います」と心境を語った。2018、19年と2年連続で王座を譲った“因縁の相手”、A東京に勝利し駒を進めることについては「ようやく倒せた思いはありますし、もちろん状況は違えどファイナルで敗れている思いが少しでも晴れるというか。しっかり倒すことができて良かったと思います」と喜びを語った。

　今日のベストプレーは、「原（修太）選手がセバスチャン（・サイズ）と1対1になって、バチっと止めたところ」と話す富樫。この2戦、自身は3ポイントシュート試投数が減少しアシストが増加したが、「空いた選手が打てば良いと思いますし、無理して打たないといけない場面もなかったんで気にしていないです。正直、CSで何点取ろうが本当にチームが勝てば良いと思っています。ファイナルでは接戦になる場面が必ずあると思うので、チームとして点数が必要なときに取れたらいいなと思います」とその要因を明かした。

　千葉J好調の鍵となっているアウトサイドシュートについては、「バランスが大事」とし、「千葉Jは半分くらい個に頼って、それを強みとしているチームでもあるので、そこはうまくボールを回す時間帯と、僕だったりヴィック・ロー、クリス（クリストファー・スミス）だったり、原を含めて自分のリズムで打ちたい時に打っていくのも大事だと思います。なかなか入らない時はボールを回して、勢いのある時は自分が思うままみんなプレーしてほしいなと思います」と話した。

【ファイナル進出】本日の試合結果により #千葉ジェッツ の日本生命 B.LEAGUE FINALS 2022-23進出が決定いたしました㊗️🎉✨ 今季もホーム一丸の熱い後押しをありがとうございました😭前人未到の3冠目指してファイナルも共に戦いましょう✊#Bリーグ#いくぜてっぺん#RoadToTheTripleCrown pic.twitter.com/vOJ13CP3G2

— 千葉ジェッツふなばし 🛫PAINT IT JETS✨ (@CHIBAJETS) May 21, 2023

　また、ファイナルの舞台は横浜アリーナとなり、ホーム船橋アリーナでのプレーは今シーズン最後となった。富樫は、「ここで多くプレーしてきて、たくさん勝ってきたこの場所で勝利できて嬉しいです。もちろんここは最後になりますけど、横浜アリーナにブースターの皆さんが行けるということ良かったです」と安堵を見せた。

　ファイナルの相手は、琉球。千葉Jが上回っている部分を聞かれると「全部じゃないですかね。それはもう自信を持ってます。自分たちが今までやってきたことを普通にこなせば勝てると思っているので。もちろん油断せず、気負い過ぎることなく試合に臨みたいと思います」とリーグトップの勝率を誇るチームのプライドと自信をのぞかせた。ポイントは、『リバウンド』とし、「琉球のビッグマンのリバウンドはリーグトップなので、そこをどれだけ抑えられるか。リバウンドが少しでも優っていたら勝てると思うので、チームとして最大限の意識をしていきたいと思います」と警戒した。

　地区、天皇杯で優勝している千葉J。3冠に向けた最後の戦い、ファイナル初戦は5月27日(土)、12時から横浜アリーナにて行われる。