2023.09.28

ユースあるのにドラフト導入? Bリーグ島田チェアマンがファンの直球質問に回答

『島田のマイク』第152回が配信
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 9月28日、Bリーグ・島田慎二チェアマンのポッドキャスト番組『島田のマイク』第152回が配信された。前回に続き、公開収録に参加したファンからの質問に答える形式で進行され、今回は2026-27シーズンから導入予定のドラフト制度について「ユースチームとどのように共存するのか」との質問が飛び出した。

 2026年にBリーグをリニューアルする「B.革新」の要素の一つであるドラフト制度については、育成年代のユースチームを抱えるBリーグと「合わない」という声もあるが、島田チェアマンは「多少矛盾があるのは最初からわかっている」とした上で、これまでも度々公言してきた戦力均衡などの観点から導入する方針を決めたと説明。

 現行のままだと資金力や地理的な状況から戦力の格差が生まれることに言及しつつ、「ユースの子にも権利はあるわけで、育ててきたんだからあなたはここね、と留めておくのも、その子にとって本当に幸せなのかと言ったら違うと思う」とも話し、「ユースとドラフトが合わないということは超越して、ユースの子も高校の子も大学の子も、みんな同じ土俵で選ばれるという状況になっていって良いんじゃないかと。(Bユースの)育成が大事なのは変わらないんですけど、治外法権みたいにはしないで、土俵を揃える。ドラフトというところに引っかかるレベルになった(Bユースの)選手はそれでいいんじゃないかと、いま整理しています」と調整していることを明かした。

 「B.革新」に関しては、ドラフトに限らず、サラリーキャップやオンザコートフリーなど、特に選手たちにとってはすんなりと受け入れ難い制度も打ち出されているが、島田チェアマンは「バスケットはハラハラドキドキの接戦が面白いわけで、Bリーグはどこが勝つかわからない、毎回接戦になるようなゲーム、それがエンターテインメントであるということを絶対にブラさない軸にしようと握ったんです」と、あらためて今回のリーグ改革に込めた思いを力説。公開収録に訪れたファンの前で「チャレンジですよ。こんな難攻不落で複雑怪奇な状況で整えることができたら最高ですよ。絶対大丈夫です。なんとかします」と力強い言葉で締めくくった。

 今回のエピソードでは、ドラフト制度の他にも、人気バスケットボール漫画スラムダンクの映画『THE FIRST SLAM DUNK』のロングランや、「FIBAバスケットボールワールドカップ2023」の試合会場となった沖縄アリーナの魅力についても語っている。

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