2024.09.27
今シーズンかつてない盛り上がりを見せるB.LEAGUE。コート上ではどんな選手たちが活躍しているのだろうか? 昨シーズンからB.LEAGUEの公式サイトに選手たちの細かなスタッツデータが掲載されるようになり、より正確に彼らの活躍が数字として現れるようになった。
本企画では、そのうちいくつかの指標でリーグ上位にランクインした選手たちをピックアップして紹介する。第1回となる今回取り上げるのは、FBPS(速攻での得点数)でB1上位にランクインした選手たちだ。
※第8節終了時点で12試合以上出場している選手が対象
FBPSとは、「速攻」を意味するファストブレイクでの得点数を指す。リバウンドやスティールなどでボールを奪い、相手ディフェンスの陣形が整う前に素速い攻撃を仕掛けてシュートを決めるため、攻守の切り替えの早さとリングまで駆け上がる走力がなければFBPSを伸ばすことはできない。
5位には、今シーズンから名古屋ダイヤモンドドルフィンズに加入した新外国籍選手がランクイン。元NBA選手でもあるフランクスは「ロボ」の愛称で親しまれ、特徴は身長(201センチ)よりもはるかに長い221センチのウイングスパンだ。その上で機動力もあり、長い手足を活かして攻守に躍動。第8節GAME2の大阪エヴェッサ戦では、速攻から2本のダンクシュートを決めた。
キューバ出身のガルシアは、Bリーグでは数少ない外国籍のポイントガード。昨シーズン悲願の昇格を果たしてB1の舞台に足を踏み入れた佐賀バルーナーズの中心選手で、現在はチームトップの1試合平均14.6得点4.1アシストをマークして攻撃をけん引する。
相手のボールをカットするスティールもうまく、昨シーズンは同2.4本をマーク。今シーズンも同1.4スティールを記録しており、速攻の場面では1人でリングまで突進しシュートをねじ込む場面も多々ある。鋭い読みと次々と相手をかわす巧みなドリブルスキル、さらには当たり負けしないフィジカルを兼ね備えるガルシアだからこそできる技だ。
馬場雄大はこの夏、「FIBA バスケットボール ワールドカップ 2023」の代表メンバーとして日本中を沸かせた1人だ。大学在学中から強豪クラブのアルバルク東京に加入し、新人賞やチャンピオンシップMVPを受賞してBリーグ制覇を経験。その後はNBA選手を目指しアメリカとオーストラリアでプレーしていたが、開幕直前の9月に長崎ヴェルカへの電撃加入が発表されBリーグファンを驚かせた。
彼の代名詞は“BABA BOOM”と呼ばれるダンクシュートだ。196センチの身長とスピードに加え、高い身体能力から繰り出す豪快な一撃で試合の流れを一変させる。現在は合計90得点のうちFBPSが半数以上を占め、狙い澄ましたパスカットから叩き込むBABA BOOMが見られる機会はますます増えそうだ。
3位の馬場とともに長崎でプレーするパワーフォワード。在籍3シーズン目を送るボンズは、2021-22シーズンにB3のMVPに輝くと、翌シーズンにはB2MVPを獲得した。2020年のクラブ創設から長崎を最速でB1に昇格させた立役者である。
外国籍選手としては決して体格に恵まれた選手ではないものの、昨シーズンのB2では得点王とスティール王を受賞。リバウンドとアシストでも上位のスタッツを残すなど、マルチに活躍するオールラウンダーとしてチームを引っ張る。現在の合計132得点中、FBPSは59点。スピーディーな試合展開でB1でも躍進する長崎を語る上で、ボンズの存在は欠かせない。
今シーズンのスタートから快進撃を続け、開幕7連勝を達成した大阪エヴェッサ。その立役者の1人となったのが、新外国籍選手のカロイアロである。初めて日本でプレーする彼は、203センチ102キロながらインサイドでもアウトサイドでもプレーすることができる万能さが持ち味のプレーヤーだ。
カロイアロは開幕から先発としてコートに立ち続け、ここまで1試合平均19.1得点に加え、同5.3リバウンド3.9アシストをマーク。得点ランキングでは4位に位置し、外国籍選手ではトップの数字を残す。ファストブレイクから3ポイントシュートを沈めることもでき、現在のFBPSは62得点。チーム合計のFBPSが175得点のため、カロイアロ1人で全体の約3割のFBPSを記録していることが読み取れる。
文=小沼克年
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