2023.11.17

「B.LEAGUE Monthly MVP by 日本郵便」…10月度の受賞者はコティ・クラーク!

10月度の月間MVPに選ばれたクラーク[写真]=B.LEAGUE
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 Bリーグは16日、10月度の「B.LEAGUE Monthly MVP by 日本郵便」をコティ・クラーク三遠ネオフェニックス)が受賞したと発表した。

 今シーズンから新天地の三遠へ移籍したクラークは、開幕から先発ビッグマンとしてチームをけん引。10月は平均18.2得点9.3リバウンド4.3アシストと3部門すべてでチームトップクラスの数字を残しており、8勝1敗で10月を終えた三遠の快進撃に大きく貢献し、自身初となる月間MVPに輝いた。

 クラークは今回の受賞に際し、「素晴らしい賞をいただき、ありがとうございます。私を信頼し、信じてくれたチームメイトとコーチ陣に感謝していますし、そんな仲間たちのおかげで自分の能力を最大限に発揮することができました。良いシーズンにできるようチーム一丸となって戦っていきますので、引き続き熱いサポートをよろしくお願いします」とコメントした。

 選考委員は選出に至った理由を以下のように語っている。

佐々木クリス選考委員長
「素晴らしい候補者たちの中からMVPに選出されたクラーク選手は、攻撃において様々なスタイルで得点。スポットアップ、ポストアップ、オフスクリーン、ピック&ロール、ボールハンドラー、どれをとってもリーグ上位の得点効率でチームの柱となり、10月に三遠があげた得点の20.7パーセントを占めて大黒柱ぶりを発揮。守備ではスイッチやゾーンなどチェンジングも多用するシステムの中、内外で貢献。

 平均31.5分の出場時間で平均±(該当する選手が試合に出ているときのチームとしての得失点差)は+12と傑出。加えて10月中は得点・リバウンド・アシストの3部門全てでチームを牽引。各項目でリーグ6位・10位・10位と相対的に見てもエリートクラスに達しており、スティールでも4位とオールラウンダーぶりはスタッツにもしっかりと反映されています。最終的にはこの大黒柱ぶりが10月を8勝1敗で終える三遠の躍進に繋がっていることがMVP選出の最大の理由となりました。

 僕自身、群馬クレインサンダーズのコートサイドで観戦した横浜ビー・コルセアーズ河村勇輝選手の40点超パフォーマンスは壮観でしたし、千葉ジェッツ富樫勇樹選手とともに、身長172センチ、167センチのポイントカード(PG)2人が得点のトップを走ることに時代の変化も感じております。またアルバルク東京、三遠とともに10月を8勝1敗で駆け抜けた大阪エヴェッサアンジェロ・カロイアロ選手も平均30.3分の出場時間でフィールドゴー成功率54.7パーセントから20.6点を創出。±も+11.7とクラーク選手の貢献と甲乙つけ難いパフォーマンスで圧巻のBリーグデビュー。

 そのほかに今季限りで引退を表明している川崎ブレイブサンダースニック・ファジーカス選手はキャリアの最終章にあって今後もMonthly MVP候補に何度も上ることを改めて実感。オーストラリア代表で島根スサノオマジックでプレーするニック・ケイ選手がまだまだ過小評価されていることも今後変わって行くかもしれません。この場ですべての選手に賛辞を送ることはかないませんが、今後も日本各地で『ココロ、たぎる。』パフォーマンスの数々を期待しております」

正中岳城選考委員
「いよいよ心待ちにしていたBリーグ 2023-24シーズンが開幕し、10月の月間MVPは、開幕ダッシュに成功した三遠からクラーク選手を選出いたしました。新天地においても、好調なチームの開幕ダッシュに直結する、得点・リバウンドなど攻守におけるオールラウンドな貢献が選出理由となります。

 また、大阪の好調を支えるカロイアロ選手の的確なプレー選択でゲームテンポをつくり出し、インパクトを与える活躍も印象的でした。このほか、千葉J・富樫選手や島根・安藤誓哉選手の両PGの安定したプレーによる勝利への貢献、昨季レギュラーシーズンMVPの横浜BC・河村選手の自信と勝利へのこだわり・気概に溢れたプレーなど、リーグを代表するPG陣の活躍についても言及しないわけにはいかない10月のハイライトであったと思います」

松島良豪選考委員
「2023-24シーズン最初のMonthly MVPクラーク選手、本当におめでとうございます。10月は各チームにおいてチームルールやケミストリーが統一されるのがまだまだ難しいなか、昨シーズン怪我人にも悩まされ、チーム成績が満足いく結果ではなかった三遠ですが、今シーズンは最高のスタートダッシュができていると思っています!

 その中心選手となっているのが今シーズンから加入したクラーク選手ですね。得点、アシスト、リバウンドにおけるチームトップの活躍はとても素晴らしいものがあると思っています。それに加えて勝負所でのタフショットやロング3ポイントシュートは相手チームにとって非常に抑えることのできない選手だと思っています。オールラウンドに活躍するコクラーク選手から目が離せません。みなさん是非会場に足を運び見てみましょう!」

BMH特派員
「10月度のMonthly MVPに選ばれたクラーク選手は今シーズンの新加入選手とは思えない程、三遠のバスケットにフィットし4試合でダブルダブルを記録する驚異的な活躍を見せており、間違いなく三遠の連勝を支えるプレイヤーとなっています。

 そのほかにも、大阪のカロイアロ選手とショーン・ロング選手は開幕スタートダッシュを成功させた大阪の中心的存在であり、その活躍は目を見張るものがありました。島根の安藤選手も昨年よりプレータイムが長くなったなかで、『チームの勝利への貢献』『個人のスタッツ』の両方でバランス良く活躍しておりました。横浜BCの河村選手は平均的に高いパフォーマンスでチームを牽引しており、特に1試合で40得点を記録した試合は大変インパクトがありました」

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