2023.05.12
Bリーグは13日、2月度の「B.LEAGUE Monthly MVP by 日本郵便」を発表し、ペリン・ビュフォード(島根スサノオマジック)が受賞したと発表した。
アメリカ出身で現在29歳のビュフォードは、198センチ100キロのスモールフォワード。2016年にイタリアでプロデビューし、オーストラリアやトルコ、スペインなどを経て2020年に島根へ加入した。
同選手は2月、リーグ1位となる平均27.0得点に加え、同10.3リバウンド7.0アシストのダブルダブルの活躍を見せると、レバンガ北海道とアルバルク東京に勝利し、チームを4勝0敗に導いた。
2月4日の北海道戦では、第4クォーターに同点ブザービーターを決めて試合をオーバータイムへ持ち込むと、キャリアハイの41得点に加え、13リバウンド7アシストを挙げて勝利の立役者に。ビュフォードは昨年10月以来となる今シーズン2度目の月間MVP受賞となった。
ビュフォードは今回の受賞に際し、「2月のB.LEAGUE Monthly MVPに選ばれてとても感謝しています。このような素晴らしい賞を同シーズンに2度もいただけるなんて、とても特別なことで、光栄に思います。いつも僕を応援してくださる熱いファンの皆さん、皆さんのおかげでこのような成果を成し遂げることができたと思っています。ありがとうございます。今に満足することなく、これからも個人・チームとしても成長し続けていき、自分たちの目標を達成したいと思います。これからも、よろしくお願いします」とコメントした。
また、選考委員は選出に至った理由を以下のとおり語っている。
佐々木クリス選考委員長
「2月のMVPは選考委員会の総意にて島根のビュフォード選手に決まりました。並み居るMonthly MVP候補たちを押しのけて、2度目の受賞おめでとうございます。島根は2月の4試合に全勝。貴重な勝ち星を積み上げ西地区単独1位、そしてリーグ戦で2番目に高い勝率(.816)まで昇ることができました。
ビュフォード選手は毎月選考委員会が行われる度に名前が挙がるほどのパフォーマンスを継続中ですが、2月は驚愕の月間パフォーマンスを披露。2月4日にはキャリアハイ41得点を叩き出し、月間平均は27.0得点、10.3リバウンド、7.0アシストを記録。さらにリーグ随一のディファレンスメーカー=優位性を作れる漢としての存在感をまざまざと見せつけチームの勝利に貢献。A東京との対戦でも2連勝に導き、いまだかつてない期待感を島根の地にもたらしていることも過小評価できません
2月を終えていよいよ佳境を迎えつつあるBリーグですが、広島、琉球に加わったアジア枠の新加入選手が西地区首位争いにどのように影響するのかなど注目点が多く、チャンピオンシップ争いはますます白熱してくることが予想されるなか、琉球のクーリー選手も2度目のMonthly MVPが期待されるパフォーマンスを継続中。ほかにも再度西地区1位獲得となれば広島からも選出されてもおかしくありません。連勝街道をひた走る千葉J、はたまた島根から別のMVPか。今後も関わるもの全ての“ココロ、たぎる。”バスケットボールに期待しております」
正中岳城選考委員
「2月の対象試合は4試合とこれまでの月間と比較して試合数は少なかったですが、連勝中のA東京戦を連勝で乗り越え、北海道戦では勝利をつかむショットで試合を決める活躍をした、西地区首位、島根のビュフォード選手。これまでもリーグ戦を通じて安定したチーム戦績に直結する活躍で、選考の度に候補に挙がっておりましたが、文句のないスタッツと印象的な活躍により、今季2度目となる月間MVP選出をいたしました。
このほか、リーグ戦の連勝記録に迫る千葉Jでは、ロー選手のチームを一層引き上げる安定的・効果的な貢献により、さらに強いチームへと変貌しています。また、2月は群馬のジョーンズ選手の出場時間に対する爆発力と勝負強い活躍、渋谷のジョーンズ選手の広いシュートレンジからの確実な得点と安定した働きも印象的で、群馬・SR渋谷の両チームともに地区上位を狙っていくきっかけになるような後半戦の活躍を期待したいと思います。ファンにとって、少し、長すぎるリーグ戦休止の時期を経て、どのチームがチャンピオンシップ出場を確実にしていくのか、3月の戦いも注目です!」
松島良豪選考委員
「A東京に勝利する原動力となり、北海道戦では敗戦濃厚な場面から劇的なショットを決めて勝利に導く姿は、まさに島根にビュフォード選手ありの存在感を見せてくれました。素晴らしいの一言に尽きます。このデータが重視されるBリーグの中で、ビュフォード選手を止めるデータをどのチームが出してくれるのか、私自身ワクワクしています。島根と対戦するチームのテーマは『STOP THE ビュフォード』で戦わなければいけません!本当におめでとうございます!
2月は千葉Jのロー選手もチームの連勝タイ記録に貢献した選手の1人です。平均得点ではチームトップで得点だけではなくアシストも平均4本を記録していることで、オフェンス面でチームを引っ張っています。最近はハンドラーの役割を担うことも増え、千葉Jのオフェンスパターンを多彩にしています。ただ、ロー選手の素晴らしいところはディフェンス面だと思います。特にどのチームの選手に対しても、エース級の相手に対してマッチアップをすることで、相手の得点源や起点になる選手を封じる役割を任せられていることはHCの信頼感が感じられます。Bリーグの連勝記録を更新することを期待しています」
BMH特派員
「チームも8連勝を達成した中で、自身も2月は平均27.0得点、10.3リバウンド、7.0アシストとなる月間の数字。さらに、北海道戦のブザービーターもさることながら、ディフェンス力の高いA東京に対しても、ボールハンドラーとしてチームをけん引しながら、2試合平均22得点と持ち前の得点力を発揮して連勝の立役者となった島根のビュフォード選手。激戦の西地区で1つの黒星が順位に大きく影響を与える状況が続くなか、勝ちを呼び込む力はリーグでも随一で、月間MVPにふさわしい活躍であったと思います。
そのほか、チームの連勝記録となる20連勝達成に大きく貢献した千葉Jの富樫選手。横浜BC戦の26点7アシストの活躍を皮切りに2月の4戦を得点、アシストで自身の平均スタッツを上回る活躍でけん引し、EFF(貢献度)も20越えと、試合を優位に進める狼煙のような3ポイントシュートを連発し、インパクト抜群の活躍でした。連勝中の千葉Jのロー選手も、チームトップのEFFで、他地区上位チームとの対戦となった2月を全勝となり、素晴らしい活躍でした」
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